とはいえホンダF1の現場指揮を執るようになって、早くも今年で3年目になる。新車が初めてコースを走るウィンターテストは、何が起きるか分からないドキドキ感が付きものだ。

 しかしこの2年間でホンダF1は着々と戦闘力を増し、昨年はレッドブルで初優勝に続く3度の勝利、そしてトロロッソとは2度の表彰台を分かち合った。劇的に向上したのはパフォーマンスだけでなく、かつてのような壊れまくった面影はもはやまったくなくなった。

 その意味では今回のテストは、最も緊張しないテストなのではないか。しかし田辺TDは、「ドキドキ感は、今年も変わりませんよ」と言う。

「ドキドキの場所は、毎年違います。初年度はまったく様子がわからなくて、その後はパワーユニットにもいろんな改良を加えてある程度のレベルまで来ました。でもその後もいろんな新しいものを持ち込んでますし、その結果新たな課題も出ている。理想は左うちわで座っていることですが、そうもいかない。一生無理でしょう」

 まだ初日が終わったばかりで、性能の最適化など詰めて行くべき点はたくさんある。それでもふたりのドライバーからは、「特に大きな不平はもらってない」とのことだった。こういう時の田辺TDの物言いはいつも以上に慎重なものだが、「大きな不平はない」は「かなりの高評価」と翻訳してもいいのではないか。

2019年F1第1回バルセロナテスト マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第1回バルセロナテスト1日目:ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第1回バルセロナテスト1日目:ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第1回バルセロナテスト1日目:ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第1回バルセロナテスト1日目:ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

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