スペイン・バルセロナでの2020年F1プレシーズンテスト2日目、ドライコンディションのもと、10チーム13人がニューマシンで走行を行った。この日の最速タイムをマークしたのは、アルファロメオのキミ・ライコネンだった。
■ライコネン、最速タイムも、スピンで2020年初の赤旗の原因に
ライコネンはセッション終盤に自己ベストタイム1分17秒091をC5タイヤでマーク、午前からタイムシートのトップに立っていたレーシングポイントのセルジオ・ペレスのタイムを塗り替えた。その後、ターン9の手前でスピンし、コース上でストップ。今年最初の赤旗の原因となった。
■“メルセデスW10のコピー”と言われるレーシングポイントRP20が再び速さを発揮
2番手に続いたのはレーシングポイントのセルジオ・ペレスだった。午前にトップタイムを出したペレスは、終盤にそのタイムをライコネンに上回られたものの、0.256秒差の2番手を守った。145周を走ったペレスは、自己ベストタイム1分17秒347をC3タイヤ)でマークした。
RP20は2019年型メルセデスW10との類似と速さが注目を集めている。ペレスは、今一番重要なのは走行距離を順調に重ねていることだと述べる一方で「このマシンが大きなポテンシャルを持っているのは間違いない。でもこれからたくさんのことを学ばなければならない」と語った。
■ルノーのリカルド、ダメージで走行に遅れも、3番手
ルノーの午前中のテストを担当したダニエル・リカルドは、12人中最も少ない41周の走行にとどまったものの、1分17秒749(C3タイヤ)で3番手となった。序盤にターン9の縁石にヒットしてフロアに小さなダメージを負ったため、走行に遅れが生じたが、マシンの感触はよかったという。
午後から走行したチームメイトのエステバン・オコンは、52周を走り、1分18秒557(C2タイヤ)で12番手となった。