第2戦以降のF1開催地であるバーレーンとベトナムもまた、外国人に対して厳しい渡航措置を適用している。対象にはイタリアからの旅行者も含まれており、F1は現在、F1チームおよび関係者に迅速な入国を許可する特別措置が適用されるように、この2カ国の当局者と話し合いをしている。
しかしリバティ・メディアのCEOを務めるグレッグ・マフェイは、サンフランシスコで開催された『Morgan Stanley Technology, Media & Telecom Conference』において、コロナウイルスによるF1への影響は小さく、2020年シーズン最初の3戦について“万事準備は完了している”と主張した。
「ある意味では、どのように切り抜けたのかよく分からない」とマフェイは語った。
「ここでひととおりのサイクルを経験する。それは長くはかからず、短期に終わるだろう。そして万が一に備えるのだ」
「F1のような我々のビジネスにリスクはつきものだ。我々は中国GPを延期しなければならなかった。それは我々の選択ではなく、中国政府が中国のプロモーターたちに、4月にレースを開催しないよう命じたのだ」
「だがこれまでのところ、F1はほぼ予定通りに進めていく。シーズン序盤の3戦であるオーストラリアGP、バーレーンGP、およびベトナムGPは、現在すべてについて万全の準備が行われている」