2020年はF1世界選手権にとって70周年にあたる。その歴史のなかで、33人のワールドチャンピオン、108人のグランプリウイナーが誕生、数々の偉大なるドライバーたちが興奮と感動をもたらしてきた。この企画では、英国ジャーナリストのChris Medlandが何人かの名ドライバーを紹介、彼らが強い印象を刻んだ瞬間を振り返る。
今回紹介するのは、1999年CARTチャンピオンで、2001年から2006年途中までF1に参戦したファン・パブロ・モントーヤ。コロンビア出身で1995年からヨーロッパで活動、ウイリアムズF1のテストドライバー契約を結んだ後、レースシートを得られないままCARTに参戦、ルーキーイヤーにタイトルを獲得した。翌2000年にはインディ500でも優勝している。2001年からウイリアムズF1レギュラードライバーとなり、この年に初優勝。2004年までウイリアムズで過ごし、マクラーレンに移籍。しかし2006年第10戦アメリカGPを最後に同チームを離れ、アメリカでのレースに復帰した。F1では優勝7回、ポールポジション13回を獲得、ランキング最高位は3位だった。