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F1 ニュース

投稿日: 2020.07.11 16:00
更新日: 2020.07.11 18:40

F1技術解説 オーストリアGP:より整流効果を増したメルセデスのコックピット

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F1 | F1技術解説 オーストリアGP:より整流効果を増したメルセデスのコックピット

 5連覇中の王者メルセデスが、その実績にあぐらをかくことなく、他のどのチームよりも多くのアップデートを投入してきた。さらに開幕戦でわれわれが目撃したように、車体だけでなくパワーユニットにも改良を施し、驚くほどの進化を遂げている。

 ただしそんなメルセデスといえでも、信頼性は盤石とは言えなかった。1年前のレッドブルリンクでは冷却に大きな問題を抱え、今年の開幕戦ではセンサーに不具合が出た。縁石の凹凸による振動によって、ギヤボックスセンサーが正常に機能しなくなったのだ。そのためボッタスとハミルトンは縁石に極力乗らないよう指示され、一方レーシングポイントのストロールはリタイアを喫した。

 とはいえ開幕戦に投入したアップデート自体は、大きな成果を上げたようだ。まずはコクピット周りから見て行こう。バックミラーの支柱の形状が、変更されたことがわかる(黄色矢印)。滑らかな曲線を描いていたものが、より直角に近くなった。この方が整流効果が大きいと、判断したようだ。

メルセデスF1、開幕戦オーストリアGPでアップデートを投入。旧仕様(左)/新仕様(右)
メルセデスF1、開幕戦オーストリアGPでアップデートを投入。旧仕様(左)/新仕様(右)

 コクピット前方、ノーズ両側のウイングレットにも、細かな形状変更が施された(赤矢印参照)。フロントウイングが跳ね上げた気流をここで再び押し下げ、サイドポンツーン下部へときれいに流すことが狙いだ。

■リヤウイング翼端板


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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