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投稿日: 2020.07.15 07:30
更新日: 2020.07.14 22:29

【F1第2戦無線レビュー】リタイアするまで同士討ちを知らされなかったベッテル「だれだ?いきなりイン側からぶつけられた」


F1 | 【F1第2戦無線レビュー】リタイアするまで同士討ちを知らされなかったベッテル「だれだ?いきなりイン側からぶつけられた」

 F1第2戦シュタイアーマルクGPはルイス・ハミルトン(メルセデス)がポール・トゥ・ウインを達成。予選2番手の位置からスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は、バルテリ・ボッタス(メルセデス)の追撃を振り切れず3位表彰台。一方のフェラーリ勢は新型フロントウイングを投入もまさかの同士討ち、データをとることなくレースを終えた。そんなF1第2戦の模様を無線とともに振り返る

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 F1史上初となる同じサーキットでの2週連続開催。しかし、F1第2戦シュタイアーマルクGPは土曜日に雨が降って、予選は大混乱。スターティンググリッドが1週間前と大きく変わったため、レースは1周目から激しい戦いが展開された。その中で、スタート直後に同士討ちを演じたのがフェラーリだった。3コーナーでセバスチャン・ベッテルのインに強引に飛び込んだシャルル・ルクレールは止まりきれずに追突。ベッテルはリヤウイングが脱落してスローダウンを余儀なくされ、ルクレールもフロアに大きなダメージを負った。

ベッテル:マシンにダメージがある。だれかが僕のリヤウイングをもぎ取ったようだ。

フェラーリ:OK、BOX。

ベッテル:コピー、BOX。だれが(僕のリヤウイングを)もぎとったのかわからないけど、とりあえずピットインするよ。

フェラーリ:セーフティカーが入ったけど、BOXしろ。

ベッテル:わかっている。いまスロー走行しながら、向かっているよ。

 ピットインしたベッテルのマシンを見たチームは、リタイアを決断。

フェラーリ:ガレージにマシンを入れる。

ベッテル:マジで。

フェラーリ:そうだ。損傷がひどい。

ベッテル:ああ、かなりひどいな。でも、だれだ? 普通に3コーナーを通過しようとしたら、いきなりイン側からぶつけられた。ア゛ーーーッ。

フェラーリ:了解……。

 このとき、チームはだれがベッテルに追突したのかわかっていた。しかし、それを無線で伝えなかったのは、それがチームメイトだったからだ。逆にルクレールは、この時点で自分が犯したミスの大きさをまだ理解していない。

2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP フェラーリF1
2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP フェラーリF1

ルクレール:マシンをチェックしてほしい。だれかがリヤから激しく追突してきた。リヤのダメージは?

フェラーリ:スロー・ボタンをオンにしろ。

 ピットインしてタイヤを交換してコースに復帰したルクレールだが、マシンに負ったダメージが大きく、満足に走ることができない。

ルクレール:リヤがおかしい。マシンは大丈夫?

フェラーリ:フロアにダメージがある。

ルクレール:かなりひどいのか?

フェラーリ:ターン3の後は(走行ラインではない)右側のラインを走行しろ。

ルクレール:ノー、ノー。それっておかしくない? お願いだから、教えてよ。ダメージは大きいのか、それとも小さいのか? いったい、どうなってんの?

フェラーリ:まだ、ハッキリはわからない。ただ、フロアの左側にダメージがあるようだ。

ルクレール:僕は最後まで走りたい。やれるかどうかはわからないけど、とりあえず、やらせてほしい。

 しかし、チームはリタイアを決断。4周目にルクレールをガレージに戻した。そして、約15分後にテレビ局のインタビューに出てきたふたりが最初に語ったコメントがこうだった。

ベッテル:イン側にスペースはなかった。だから、シャルルがオーバーテイクを仕掛けてくるとは想像もしなかったよ。

ルクレール:これは言い訳できないミスだ。自分が情けない。チームをガッカリさせて、本当に申し訳ない。

■トップを走るルイス・ハミルトンを追うマックス・フェルスタッペン