プレスリリース
2020 ベルギーグランプリ 決勝
ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトン、ミディアム~ハードの1ストップ戦略で圧勝
2020年8月30日、スパ・フランコルシャン
キーポイント
・メルセデスのルイス・ハミルトンが、ポール・トゥ・ウインでベルギーグランプリを制しました。ハミルトンは、セーフティカー導入周回中の11周目にイエロー・ミディアムからホワイト・ハードへ交換する1ストップ戦略を採りました。表彰台のドライバーたちは、皆おなじ戦略を実行しました。
・セーフティカーが戦略に大きな影響を及ぼしました。2名を除く全ドライバーが、セーフティカー導入周回中にピットストップを行いました。レッドブルのアレクサンダー・アルボンは、ハードではなくミディアムタイヤへ交換しました。
・セーフティカー導入周回中にピットストップを行わなかったのは、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーとレーシングポイントのセルジオ・ペレスでした。ガスリーは、ただひとりスタート時にハードタイヤを装着していました。12番グリッドからスタートしたガスリーは、26周目にミディアムへ交換する戦略で8位を獲得しました。ペレスは、18周目にレッド・ソフトへ交換し、ポイント圏内でフィニッシュしました。
・トップ4の順位は、スターティンググリッドの順位とおなじでした。また、トップ10中の8名が、セーフティカー導入周回中にピットストップを行った1ストッパーでした。
・2ストッパーは、フェラーリのシャルル・ルクレール、ウイリアムズのニコラス・ラティフィ、ハースのケビン・マグヌッセンの3名のみでした。
・雨の予報もありましたが、スタートからフィニッシュまでドライコンディションが継続しました。
各コンパウンドのパフォーマンス
・ハード C2:アルボン、ガスリー、ルクレール、ラティフィ、マグヌッセン以外のドライバーがファイナルスティントで使用しました。セーフティカー導入周回中にハードへ交換した大半のドライバーが33周のスティントを走行しました。このなかで、ルノーのダニエル・リカルドは、ファイナルラップでファステストラップを記録しました。
・ミディアム C3:予選Q2をミディアムで通過したトップ3のドライバーを始めとして、多くのドライバーがミディアムでスタートしました。アルボンは、ミディアムで33周を走行しました。
・ソフト C4:セルジオ・ペレスが、長いオープニングスティントをソフトで走行しました。ペレスは、セーフティカー導入周回中にピットストップを行いませんでした。昨年持ち込まれなかったこのコンパウンドは、一貫した走行性能を示しました。
ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「セーフティカーが大半のドライバーに影響を及ぼしたレースとなり、彼らは、想定よりも長いファイナルスティントをハードで走行することを強いられました。これによって、特にレース終盤、非常に厳しいトラック上でのタイヤマネジメントが不可欠となりました」
「しかしながら、ドライバーたちはタイヤを完璧にマネージしました。また、異なる戦略的アプローチを採ったドライバーも見られました。ピエール・ガスリーは、ハード~ミディアムと繋ぐユニークな戦略で素晴らしいペースを示しました。セルジオ・ペレスは、ガスリー同様セーフティカー導入周回中にピットストップを行わない独自の戦略にトライしました」
「全3種類のコンパウンドは、重要な役割を演じ、シーズン中屈指のタイヤに厳しいサーキットである、ここスパのコンディションに良く適応していました」
■2020年F1第7戦ベルギーGP レースインフォグラフィックス
■コンパウンド毎のラップタイム上位
・ハードタイヤ
ダニエル・リカルド:1分47秒483
ルイス・ハミルトン:1分47秒758
バルテリ・ボッタス:1分47秒983
・ミディアムタイヤ
ピエール・ガスリー:1分47秒839
シャルル・ルクレール:1分47秒840
ニコラス・ラティフィ:1分48秒048
・ソフトタイヤ
ケビン・マグヌッセン:1分48秒083
ダニエル・リカルド:1分50秒796
エステバン・オコン:1分50秒827
■最長スティント
・ハードC2:キミ・ライコネン、ロマン・グロージャン 34Laps
・ミディアムC3:アレクサンダー・アルボン 33Laps
・ソフトC4:セルジオ・ペレス 18Laps