F1第16戦サクヒールGP決勝レースを観戦したファンの投票による『ドライバー・オブ・ザ・デー』と、最速ラップを叩き出したドライバーに贈られる『DHLファステストラップ・アワード』、最速のピットストップ作業を行ったチームに与えられる『DHLファステスト・ピットストップ・アワード』の受賞者が決定した。
今回ドライバー・オブ・ザ・デーに選ばれたのはメルセデスのジョージ・ラッセルだ。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)陽性となってしまった王者ルイス・ハミルトンの代役として、ラッセルは急遽メルセデスからサクヒールGPに参戦することになった。
その走りに世界中から注目が注がれたが、ラッセルは金曜日のフリー走行をトップで終えると、予選でもチームメイトのバルテリ・ボッタスに次ぐ2番手を獲得。迎えた決勝レースでは、スタートでボッタスをかわして初優勝も期待される走りを披露する。
しかし、セーフティカーが導入された際にピットで混乱が起き、ラッセルには誤ったタイヤが装着されてしまう。翌周に再びタイヤを交換、その後にはスローパンクチャーにも見舞われ最後尾近くまで順位を下げたラッセルだったが、追い上げを見せ9位でフィニッシュし、自身初ポイントを獲得した。
DHLファステストラップ・アワードを受賞したのもラッセルとなり、タイヤの付け間違いとスローパンクチャーに見舞われながらも、追い上げを見せている際、55秒404というファステストラップをレース80周目に記録している。
DHLファステスト・ピットストップ・アワードを制したのはアレクサンダー・アルボンのレッドブル・ホンダとなり、62周目にピットインしたアルボンをわずか1.90秒でコースに送り出している。2位にはラッセルのメルセデス、3位にはダニール・クビアトのアルファタウリ・ホンダが続いた。