69周目、レース時間が残り3分を切る中、フェルスタッペンはターン10でアウト側からペレスに並びかけ、2台はサイドバイサイドのままターン11へと立ち上がって行ったが、フェルスタッペンがインから3位を奪い取った。
首位のハミルトンはレース時間が2時間に到達する前に71周目に突入し、そのままトップでチェッカードフラッグ。「イエ〜ス! やったぜ!」と歓喜の雄叫びを上げた。ロズベルグは11秒差の2位。これでタイトル争いは最終戦アブダビGPへと持ち越された。

3位にはフェルスタッペンが入り、ペレスは4位。終盤にサインツと激しい争いを演じたベッテルは69周目のターン1で抜き去って5位を手に入れた。レース序盤から入賞圏を走り続けたナスルはレッドブル勢に先行され、最後はアロンソからの脅威にさらされながらもなんとか9位を守り切って、自身の母国でザウバーに今季初ポイントをもたらした。
同じく入賞圏を走っていたマノー勢は最終的にオコン12位、ウェーレイン15位に終わり、コンストラクターズランキングでもザウバーが逆転することとなった。大荒れのブラジルGPは午後5時10分、興奮の中でようやく幕を閉じた。
