☆☆☆☆ フェリペ・ナッセ
マシン限界ぎりぎりでコントロール、自己ベストラップは15位に過ぎない。それでも終盤まで6位をキープ、巧みなラインを選び、背後から迫る相手に隙を見せなかった。値千金の9位、2点によってザウバー最下位脱出、母国でつらぬいたベストレース。
☆☆☆☆ フェルナンド・アロンソ
55周目に12コーナーでスピン。レース中、ああいう攻撃的なスピンをするのはとても珍しい。最後尾17位から抜きまくり10位へ。ウェット・タイヤ発熱をうながそうと前輪をわざとこじり、後輪とのバランスをとる走り。アロンソが見せた「ウェットレースの極意」。
☆☆☆☆☆ マックス・フェルスタッペン
SCスタートで始まったときから3コーナーではアウト・ラインを試し、他でも全く違うラインを選び、水煙を高く上げていた。狙っていたマックス、じゅうぶん「抜ける」と決断したのだろう。フル・ウェットレースの肝はコーナリング・ラインにある。もう一つ、1コーナー手前90m地点でのスピードが最速295.6KMH、ハミルトンは10位280.0KMH、ちなみにマッサは18位258.8KMH。高速道路で言えば、走行車線と追い越し車線以上の違いだ。深いブレーキングもマックスの「力技」にほかならない。