レースは28分間の中断を挟んで午後4時25分に再開。周回遅れになっていた7番手ストロール以下の各車が先にコースインしてそのままピットレーンに戻り、ハミルトンも周回遅れを取り戻す。これに続いて午後4時25分に各車がセーフティカー先導でコースイン。マクラーレン勢、ペレス、角田がソフトタイヤ、それ以外はミディアムタイヤのままで再スタートに臨む。
セーフティカーがピットに戻り、レースは35周目からローリングスタートで再開となった。首位フェルスタッペンは再開直前のターン17でハーフスピンを喫するものの体勢を立て直して加速し首位を守る。後方ではノリスがルクレールをパスして2番手に上がり、4番手ペレス、5番手サインツ、6番手リカルド、7番手ストロール、8番手ハミルトン、9番手ライコネン、10番手ジョビナッツィと続く。角田はターン2でハミルトンのインに飛び込むものの、立ち上がりで濡れた路面に足を掬われスピンオフ。15番手まで後退してしまう。
38周目のビルヌーブの出口ではペレスが単独でリヤが流れてスピンオフし14番手まで後退。路面に残るウエットパッチに翻弄される。ハミルトンは39周目のターン2でストロールのインに飛び込んで6番手に浮上、42周目のターン2ではアウトからリカルドをパスして5番手に浮上する。
角田はターン9での2回のトラックリミット違反に続き44周目にターン15でもトラックリミット違反を犯して黒白旗を振られ、54周目のターン9で4回目の違反を犯して5秒加算ペナルティを科されることとなった。
首位フェルスタッペンはファステスト連発の走りで2番手ノリスを10秒以上引き離し、5番手ハミルトンとのギャップは13秒に。13番手ペレスはベッテルに抑え込まれ、47周目のターン2で並びかけるものの止まりきれずターン3をカットするかたちとなりベッテルが再度逆転する。ペレスは48周目にようやく抜いて12番手に上がり、今度は角田がベッテルの後方に迫り、52周目のターン2でベッテルを抜いて13番手に上がり、さらに前を追い上げていく。
ハミルトンは50周目のメインストレートでDRSを使ってサインツをアウト側から抜いて4番手へ。2番手ノリスはバイブレーションを感じながら3番手ルクレール、4番手ハミルトンを抑える。ハミルトンは55周目のターン2手前でルクレールをパスして3番手へ上がり、2番手ノリスを追い詰めていく。しかしこの間に首位フェルスタッペンは15秒と大きく2番手以下を引き離していった。
60周目、ハミルトンはターン2手前でノリスのアウト側に並びかけ、一気に抜いて2位に浮上。しかしハミルトンには20秒のギャップを築いており、勝負あり。
フェルスタッペンはそのままトップでチェッカードフラッグを受け、通算11勝目、今季初優勝を挙げた。2位にハミルトン、3位ノリスが表彰台を獲得。4位ルクレール、5位サインツとフェラーリ勢が続き、6位リカルド、7位ストロール、チームの地元レースでガスリーは57周目にリバッツァでコースオフする場面もあり8位に終わった。9位ライコネン、10位オコン、11位アロンソ、12位ペレス、角田は13位でのフィニッシュとなった。