知的なシモンズらしい切り返しだったが、それを聞いていた会見場のメディアは笑うに笑えなかった。そのエピソードを話していたシモンズ自身の笑顔が引きつっていたからである。なぜなら、シモンズは嘘をつくことに慣れていなかったためだ。

 ある情報筋によれば、シモンズもじつはマッサ同様、今シーズン限りでF1を引退する予定だったのである。しかし、代役が決まらなかったため、ウイリアムズ側がなんとか説得して、引退を延長してもらった。しかし、それも1年が限度で、2017年末をもって勇退することがほぼ確実な状況となっているという。

 シモンズの引退は、単に1人のエンジニアがいなくなるだけではない。大勢のエンジニアたちを率いるチーフテクニカルオフィサークラスの人物の去就は、その他、大勢のエンジニアたちの動向に大きな影響を与えるからである。

 最近になって、ウイリアムズの現場監督的な存在であるロブ・スメドレーも、「F1の現場から退いていく時期について考えている」と語っている。

 父親は退院したものの、現場で指揮を執ることはなく、かつてフランクととともにチームの技術部門を牽引してきたパトリック・ヘッドも、すでにその職を離れている。さらにフェラーリを離脱したにジェームス・アリソンの獲得にも失敗。そのうえ、シモンズが離脱するようなことになれば、大きな痛手となる。

 父親が退院したばかりだったにもかかわらず、ヨーロッパから遠いアブダビの地で行われた最終戦にやってきたクレア。それは、マッサの引退レースだけが理由ではなかったのである。

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