43周目にフェルスタッペンはボッタスの背後に迫りDRS圏内に入る。フェルスタッペンは44周目のターン8でややオーバーシュートしたボッタスに対し、ターン9を立ち上がり優先のラインで脱出しターン10でインに飛び込んでパス。これで首位ハミルトンの5.2秒後方の2番手となる。しかしここからハミルトンは温存しておいたタイヤでプッシュして自己ベストを記録し、タイヤがタレてきたフェルスタッペンと同等のペースでギャップを維持する。
フェルスタッペンは残り3周で1秒以内に入り、ハミルトンを追い詰めていく。そして52周目のターン8でインに飛び込んでハミルトンをパスし首位浮上。アグレッシブな2ストップ作戦を見事に成功させてポール・トゥ・ウインを飾った。
ボッタスは大きくペースを落とし、ペレスが49周目のターン10でボッタスのアウトに並びかけてそのままオーバーテイクし3位を奪取。ペレスは2戦連続の表彰台を獲得した。
5位ノリス、6位リカルドとマクラーレン勢が中団グループ最上位を固め、7位ガスリー、8位アロンソ、9位ベッテル、10位ランス・ストロール(アストンマーティン)とアストンマーティン勢がハードタイヤスタートの戦略でダブル入賞を果たし、予選で中団最上位だったサインツは11位、ルクレールに至っては16位に終わった。
角田はタイヤのデグラデーションとトラクション不足に苦しみ、43周目にリバースストラテジーでタイヤ差のあるストロールに抜かれ、13位でフィニッシュとなった。



