F1第8戦シュタイアーマルクGP金曜日の夜、アルファタウリのガレージはいつもより慌ただしかった。ピエール・ガスリーのパワーユニットに通常とは異なるデータが発見されたため、MGU-Kを交換しなければならなかったからだ。ガスリー側のガレージには6人以上のスタッフが入れ替わり立ち替わり足を踏み込み、所狭しと作業にあたっていた。
そんななか、隣の角田裕毅側のガレージは4人以下のスタッフがほとんど動かず、整然と仕事をしていた。もし、金曜日に角田がマシンにダメージを与えるような走りをしていたら、チームはてんやわんやとなっていただろう。チームとしてはガスリーにトラブルが起き、出端をくじかれた形でグランプリをスタートしていたものの、角田としては土曜日に向けてはいい流れに乗って初日を終えることができていた。