2021年F1第8戦シュタイアーマルクGP前日の木曜日、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)はいつものようにチームのスタッフとともに、コースを歩いて1周するサーキットウォークを行っていた。開幕前にコースを下見するのが主な目的だが、チームスタッフ同士がコミュニケーションを図る目的で、時には談笑することもある。角田も時折、笑顔をのぞかせながら歩いていた。
前戦フランスGPでは予選Q1の1回目のアタックでクラッシュしてしまった角田。しかし、すぐに自分のミスであることを認め、その原因も分析。「二度と同じようなミスを繰り返さないため、チームメイトの(ピエール・)ガスリーを見習い、シュタイアーマルクGPはアプローチを変えて予選を戦います」と、気持ちを切り替えて臨んでいた。