今シーズンからF1に導入されたタイヤ選択方式。開幕戦オーストラリアGPは金曜日が雨に見舞われたため、初日が完全にドライコンディションとなったのは、2戦目のバーレーンが初めて。そのため、バーレーンGP初日のフリー走行は、2016年の新しいタイヤの使い方が垣間見える興味深いセッションとなった。

 今年も週末に使用できるタイヤのセット数は、昨年と同様ひとりのドライバーにつき、13セット。昨年までは2種類のコンパウンドで、それぞれのセット数も事前に決められ、完全なイコールコンディションだった。しかし今年は3種類のコンパウンドが投入され、それぞれのセット数はドライバーごとに、ある一定の範囲で自由に決めることができる。バーレーンGPに向けてのメルセデス、フェラーリ、ウイリアムズの選択本数は三者三様だ。

メルセデス
ルイス・ハミルトン:ミディアム1/ソフト6/スーパーソフト6
ニコ・ロズベルグ:ミディアム1/ソフト6/スーパーソフト6

フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:ミディアム3/ソフト4/スーパーソフト6
キミ・ライコネン:ミディアム3/ソフト4/スーパーソフト6

ウイリアムズ
バルテリ・ボッタス:ミディアム3/ソフト3/スーパーソフト7
フェリペ・マッサ:ミディアム3/ソフト3/スーパーソフト7

 このうち、ミディアムとソフト各1セットはレース用タイヤのため日曜日まで使用できない。またスーパーソフト1セットは予選Q3用のため、フリー走行では使用することができない。そうなると、各チームがフリー走行で使用するタイヤも異なってくる。たとえばフリー走行1回目で、フェラーリとウイリアムズはミディアムを使っていた。

 この使用方法を見たメルセデスのあるエンジニアは、こう言って笑う。

「フェラーリが初日にミディアムを2セットも使ったということは、残っているミディアムのセット数は我々と同じ。つまり、ミディアムはレース用のメインタイヤとして考えていないことになる。裏を返せば、間違った選択本数を届け出たということで」

 さらに深刻なのはウイリアムズだと、そのエンジニアは言う。

「ウイリアムズのソフトタイヤは、ふたりとも1セットずつしか残っていない。もし2ストップ作戦を採るなら、新品のソフトタイヤが足りない」

 新しいタイヤ使用ルールは、タイヤの呼び方にも変化を与えた。2種類だった昨年までは硬いほうを「プライム」、軟らかいほうを「オプション」と呼んでいたが、3種類となった今年からはプライム/オプションという言い方は少なくなった。メルセデスやルノーは今回の3種類のタイヤをミディアム、ソフト、スーパーソフトと名称どおりに呼んでいる。ウイリアムズはミディアムを「プライム」、ソフトを「オブション」、スーパーソフトは「オプション2」または「Qタイヤ」と独特な呼称を使っている。

 開幕戦から継続となった新予選方式だけでなく、ドライタイヤの使い方や呼び方にも、シーズン序盤は、さまざまなトライ&エラーが見られるかもしれない。

本日のレースクイーン

美月絢音みつきあやね
2026年 / オートサロン
AUTOWAY
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技
    【最難関は最初にやってくる】
    FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年4月号 No.1618

    新世代F1テクニカルプレビュー
    バーレーンで見えた5つのポイント

    新型GT500車両メーカーテスト
    「見えるもの。見えないもの」

  • asweb shop

    2026年のF1シーズン開幕を記念して、autosport web shopでは対象のF1新作グッズをご購入で送料無料となるフェアを開催中!

    新作アイテムはもちろん、気になっていた過去シーズンの人気商品を一緒にご購入いただくのもおすすめ。