──角田選手はFP3の時点では、とてもQ2に行けそうにないと言っていた。それでもQ1では11番手タイムを出し、Q2もライバルたちのグリッド降格ペナルティに助けられたとはいえ、トップ10内のタイムを出した。

本橋CE:そこは十分評価できると思います。トルコGPもそうでしたが、しっかりタイムを出す走りができてました。車体セットアップをFP3で大きく変えたことも功を奏しましたが、大きくバランスが変わったクルマをいきなりプッシュするのは決して簡単なことではない。それでも角田くんは、パフォーマンスを最大限発揮引き出す走りをしてましたね。

──角田選手に話を聴いた際に、初日から慎重に周回を重ねて習熟していくやり方では、自分本来の速さが発揮できず、ロシア、トルコあたりからまたアプローチを変えたようなことを言っていました。そんな変化は、現場でも感じましたか。

本橋CE:はい。最初の頃は、もちろん緊張もありましたが、同時に楽しんで乗っている感も十分伝わっていました。それに似た感じが、最近また戻ってきた気はします。乗り方にしても、若干コンサバだったり、迷いがあったのが、スパッと決めるというか、自分自身を持って走っている印象です。今日のレース中にしても、エンジニアとのやりとりのなかで、自分の印象をしっかりフィードバックしていた。セッティング変更の指示に対しても、「そこはこうじゃないか」と返したり。その意味でも、自分の意思が感じられる気はしました。あくまで僕の個人的な印象ですが。

2021年F1第17戦アメリカGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第17戦アメリカGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

──それはロシアあたりから?

本橋CE:いえ、トルコ、そして特にここですね。

──その種の変化について、具体的に話をしたわけではない?

本橋CE:それはしてないです。データや無線のやり取りで、そう感じました。

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