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F1 ニュース

投稿日: 2021.11.04 16:06
更新日: 2021.11.04 16:08

【角田裕毅を海外F1ライターが斬る:アメリカ編】取り戻した持ち前の強さ。先輩ドライバーのサポートが奏功か

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F1 | 【角田裕毅を海外F1ライターが斬る:アメリカ編】取り戻した持ち前の強さ。先輩ドライバーのサポートが奏功か

 最近、アレクサンダー・アルボンがアルファタウリのガレージにいて、角田のコーチのような仕事をしていると聞いた。関係者から直接詳しい話を聞いたわけではないが、私が伝え聞いたところでは、角田が同じ言語を話す人間のサポートを受けていることが、プラスに働いているようだ。“同じ言語”といっても、日本語のことではない。同じドライバー同士が話す言葉、という意味だ。そういう人物が無線の会話も常に聞いて、角田とエンジニアが互いへの理解を深める手伝いをしているわけだ。

2021年F1第17戦アメリカGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第17戦アメリカGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 ここで質問。あの少年には、自分のやるべきことに集中するのを助けてくれるようなサポート役が必要だと言っていたのは誰でしょう? そう、この私、エディ爺さんだ。私の偉大さをこれで誰もが思い知ったことと思うが、自慢するつもりはない。私は長年F1で起こるすべてのことを見てきた。これぐらいのことはお見通しなのだ。
2021年F1第17戦アメリカGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)のスペシャルデザインヘルメット

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筆者エディ・エディントンについて
 エディ・エディントン(仮名)は、ドライバーからチームオーナーに転向、その後、ドライバーマネージメント業務(他チームに押し込んでライバルからも手数料を取ることもしばしばあり)、テレビコメンテーター、スポンサーシップ業務、講演活動など、ありとあらゆる仕事に携わった。そのため彼はパドックにいる全員を知っており、パドックで働く人々もエディのことを知っている。

 ただ、互いの認識は大きく異なっている。エディは、過去に会ったことがある誰かが成功を収めれば、それがすれ違った程度の人間であっても、その成功は自分のおかげであると思っている。皆が自分に大きな恩義があるというわけだ。だが人々はそんな風には考えてはいない。彼らのなかでエディは、昔貸した金をいまだに返さない男として記憶されているのだ。

 しかしどういうわけか、エディを心から憎んでいる者はいない。態度が大きく、何か言った次の瞬間には反対のことを言う。とんでもない噂を広めたと思えば、自分が発信源であることを忘れて、すぐさまそれを全否定するような人間なのだが。

 ある意味、彼は現代F1に向けて過去から放たれた爆風であり、1980年代、1990年代に引き戻すような存在だ。借金で借金を返し、契約はそれが書かれた紙ほどの価値もなく、値打ちのある握手はバーニーの握手だけ、そういう時代を生きた男なのである。


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