──「走ってみないとこのコースでの力関係はわからない」とのことでしたが、どんな感触を得ることができましたか。
田辺TD:まだ初日ですし、これからですね。出だしとしてよかったというだけで、他チームもこれからしっかり仕上げてくるでしょう。
──ホンダは新しいES(エナジーストア)を開発して、他の3台には投入されています。今回、角田選手に入れなかった理由は?
田辺TD:ロジスティック的な理由から、投入を見送りました。パワーユニットは非常に複雑な生き物で、この先何が起きるかわからない。とはいえ今回交換した角田選手を含め、全PUはこのまま最終戦まで不安はない状況です。
──できれば角田選手にも入れたかった、というのが本音ですか。
田辺TD:……本音、です(苦笑)。
──ロジスティック的な理由というのは、ヨーロッパラウンドだったら投入できていたのでしょうか?
田辺TD:そうですね。バッテリーというのは非常に特殊な輸送許可を取る必要があって、なかなかハードルが高かったです。
──角田選手の場合はこのまま3基のパワーユニットでいけなくもないけれども、4基目を入れた方がいいという感じだったのでしょうか? それとも3基では、かなりギリギリだったのですか?
田辺TD:ちょっと後ろ髪を引かれるタイプの交換でした。ただこれで残り5戦、全力で戦える形を整えることができた。そういうことになりますね。
