更新日: 2021.11.09 13:26
ピレリ 2021年F1第18戦メキシコGP レースレポート
プレスリリース
2021 メキシコクランプリ 決勝
フェルスタッペン、ハミルトンとの見応えある闘いを2ストップ戦略で制す
2021年11月7日、メキシコシティ
キーポイント
・レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、P Zeroイエロー・ミディアムからP Zeroホワイト・ハードへ繋ぐ1ストップ戦略でメキシコグランプリを制しました。ピレリが最速と予測したこの戦略は、71周で争われるレースでの主流となりました。
・メルセデスのルイス・ハミルトンは、30周目にハードタイヤへ交換して2位を獲得しました。レッドブルのセルジオ・ペレスは、ハミルトンより11周フレッシュなハードタイヤを活かし、終盤にハミルトンとの2位争いを演じました。
・アルピーヌのエステバン・オコンとアルファタウリの角田裕毅を除く全ドライバーがミディアムタイヤでスタートしました。オコンと角田は、P Zeroレッド・ソフトタイヤを装着してグリッド後方からスタートしました。
・マクラーレンのダニエル・リカルドとポールポジションからスタートしたメルセデスのバルテリ・ボッタスは、セーフティカーが導入された1周目にハードタイヤへ交換しました。両ドライバーは、ともに再度ミディアムタイヤへ交換しました。ボッタスは、レース終盤にファステストラップを狙い、ソフトタイヤへ交換するピットストップをさらに2回行いました。
・スタート時の路面温度は、今シーズン中最高の48度でした。
各コンパウンドのパフォーマンス
・ハードC2:レースでの鍵を握りました。大半のドライバーが、ハードで第2スティントを走行し、低い摩耗とデグラデーションのメリットを享受しました。
・ミディアムC3:最適な柔軟性とワイドなピットストップウィンドウを提供しました。後方グリッドからスタートしたマクラーレンのランド・ノリスは、ミディアムで最長となる44周を走行し、10位でフィニッシュしました。
・ソフトC4:オコンは、ただひとり、ソフト~ハードと繋ぐ戦略を実行しました。ボッタスは、残り5周時点でソフトへ交換し、フェルスタッペンからファステストラップを奪い、ラップレコードを更新しました。今日の高い路面温度がソフトタイヤのオーバーヒートを促進したことから、予測どおり、ソフトタイヤの使用は限定的でした。
ピレリF1およびカーレーシング責任者マリオ・イゾラのコメント
「多くのドライバーにとって、比較的シンプルな1ストップのレースとなりました。高い路面温度の下、ミディアムとハードは素晴らしい結果をもたらしました。ミディアムは、スタート直後4周のセーフティカー導入周回の助けもあり、長いオープニングスティントに見事に対応し、性能と一貫性の強力なバランスを示しました」
「ハードタイヤは、低いデグラデーションで良好なレースペースを発揮し、今日のレースでの主役となりました。その結果、マックス・フェルスタッペンは、かなりダスティーな路面において、ユーズドのハードタイヤで2019年(前回のメキシコGP)の最速レースラップを破った最初のドライバーとなりました」
■2021年F1第18戦メキシコGP レースインフォグラフィックス
■コンパウンド毎のラップタイム上位
・ハードC2
マックス・フェルスタッペン:1分18秒999
セルジオ・ペレス:1分19秒468
ルイス・ハミルトン:1分19秒820
・ミディアムC3
バルテリ・ボッタス:1分19秒761
マックス・フェルスタッペン:1分20秒685
セルジオ・ペレス:1分20秒761
・ソフトC4
バルテリ・ボッタス:1分17秒774
エステバン・オコン:1分23秒436
■最長スティント
・ハードC2:エステバン・オコン 56Laps
・ミディアムC3:ランド・ノリス 44Laps
・ソフトC4:エステバン・オコン 14Laps