首位ハミルトンは高速コーナーで左フロントタイヤの磨耗をセーブしつつ、徐々にペースを上げてフェルスタッペンとの差を5秒以上に広げていく。3番手アロンソとの差はすでに20秒以上に広がり一騎打ちの様相を呈する。
12周目のターン1でガスリーはノリスにパスされて5番手に後退。13周目にはペレスにも抜かれて6番手に下がりピットインを余儀なくされ、ガスリーは角田と同じくミディアムに換えて2ストップ作戦を採る。1ストップ作戦のボッタスは15周目のターン1でようやくサインツを抜いて7番手に上がり、17周目にはオコンも抜いて6番手へ。ペレスは16周目のターン1でノリスを抜いて4番手に上がった。
フェルスタッペンは左フロントタイヤが限界を迎えてピットインしハードタイヤに交換。3番手アロンソの目前でコースに戻り、これを見てハミルトンは翌周にカバーで同じ戦略を採ってポジションをキープする。19周目にはペレスもピットインしハードに履き替えるが、1ストップ狙いの上位勢は動かない。ボッタスは苦戦しながらも23周目のターン1でノリスを交わして4番手に上がった。
23周目にアロンソがピットインしハードタイヤに交換。ステイアウトするリカルドとペレスの前でコースに戻った。
後方ボッタスとのギャップが20秒以上あるフェルスタッペンはハミルトンに揺さぶりをかけようとファステストラップを記録してギャップを7.5秒に縮めると、ハミルトンもこれに反応してファステストを更新し再びギャップを広げる。
25周目にペレスがノリスを抜くと、ノリスはこの周にピットインしてハードに交換するがガスリーの後方でコースに戻る。27周目にフェラーリは2台同時にピットインしてハードタイヤに交換しサインツは角田の前に戻る。ペレスは29周目のターン1でアロンソのアウトに並びかけ、2ワイドで回ってターン2のインから前に出て4番手に上がった。
これで首位ハミルトンに対して2番手フェルスタッペンは6.5秒、3番手ボッタスはその25秒後方、4番手ペレスはそこからさらに19秒後方で、その後に5番手アロンソ、6番手ガスリー、7番手ノリス、8番手オコン、9番手ストロール、10番手サインツ、11番手角田。しかしガスリーはあと1回のピットストップを必要とする。
