ニコ・ロズベルグが2015年からの「3+2連勝」。開幕2レースを制したのは2011年セバスチャン・ベッテル以来5年ぶり、第2戦バーレーンGPの夜もドイツ国歌だけが鳴り響いた。

 精密なスタートを本来不利なオフライン側の2番手グリッドから決めたロズベルグ。やや低めのエンジン回転数で蹴り出し、ショートシフトで加速していったように感じられた。開幕戦で出遅れた事実を、彼と彼のエンジニアはしっかり受けとめたのだろう。1コーナーまで300m、誰もついていけなかった。

 51回目のポールポジションを得たアタックを「セクシー・ラップ」と自己陶酔していたルイス・ハミルトン。スタートは、まったくセクシーではなかった。それどころか、1コーナーでバルテリ・ボッタスと絡んでスピン、後続が回避してくれて助かった。この第2戦はフェルナンド・アロンソがドクターストップで欠場し、セバスチャン・ベッテルもフォーメーションラップでリタイア。彼らに続いて、またひとりチャンピオンが、いなくなるところだった。このあとジェンソン・バトンは6周で戦線離脱となっている。

 2番手に上昇したフェリペ・マッサを、オープニングラップ1.675秒差、1.744秒差、3.163秒差と3周で断ち切ると、ロズベルグは合理的な「スマート戦略」をとった。先頭を行く利点を活かし、スーパーソフトタイヤをケアして13周、2番手まで挽回したキミ・ライコネンが12周目にソフトに交換したのに合わせて自分もソフトを。焦ることなく相手の動きとタイム間隔を見定めた。バーレーンはカナダに次いで燃費が厳しく、タイヤだけでなく燃料を管理し続けないと、終盤セーブに陥る可能性もありうる。セーフティカー導入は過去2度と確率は低いが、それも警戒すべきだ。いろいろ考えつつ、ロズベルグは折り返し地点で15秒差をホールド、フェラーリには、ぐいぐい迫る力はなさそうだと状況を把握していく。

 29周目、ライコネンが先にスーパーソフトに換えた。静止時間は、3秒4。すぐにロズベルグが反応して同じスーパーソフトへ。静止時間は5秒3。左リヤに、もたついたが「焦るな」と自分に言い聞かせる。やや間隔は目減りしても、まだ9秒差ある。ここでプッシュしすぎるとライフの短いスーパーソフトを痛めてしまう。なるべく引っ張り、3回目のピットイン後の最終スティント周回数を少なめにしたい。

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