レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1 ニュース

投稿日: 2022.05.30 13:00
更新日: 2022.05.31 16:03

ピレリ 2022年F1第7戦モナコGP レースレポート

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


F1 | ピレリ 2022年F1第7戦モナコGP レースレポート

プレスリリース
FORMULA 1 GRAND PRIX DE MONACO 2022 – SUNDAY

ペレス、フルウェット、インターミディエイト、スリックタイヤを使用して混乱のモナコを制す

THE RACE TYRE STORY

・有名なモナコ公国でのグランプリは、フルウエット、インターミディエイト、スリックの3種類のタイヤが使用された混乱のレースとなりました。3番グリッドからスタートしたレッドブルのセルジオ・ペレスが、3種類のタイヤを使用して優勝しました。天候の変化が非常に激しいコンディションの下、戦略が中心的役割を担いました。中断の影響を受けたレースは、時間制限により64周で終了となりました。

・セーフティカーと赤旗中断が、乾いていく路面での戦略にさらなる複雑性を加えました。セーフティカー先導でのレース開始時のレギュレーションにより、全ドライバーがフルウエットタイヤで開始時刻が遅延したレースのスタートを切りました。その後、路面が乾くにつれて、多くのドライバーがインターミディエイトに交換しました。この最初のピットストップのタイミングが、最終的な順位に大きな影響を及ぼしました。

・スタート直前の豪雨により、前日までよりも大幅に冷涼な気温21度、路面温度31度のコンディション下でレースがスタートしました。ドライバーとチームは、変化するコンディションへの対応が必要になり、フルウエットから交換するタイヤをインターミディエイトにするのか、スリックタイヤにするのかの選択をオープンな状態にしていました。

・レース後半に発生した赤旗中断により、ドライバーはピットレーンでのタイヤ交換が可能になり、再開後はスプリントレースの様相を呈しました。

2022年F1第7戦モナコGP レースインフォグラフィックス
2022年F1第7戦モナコGP レースインフォグラフィックス

HOW THE COMPOUNDS MADE THE DIFFERENCE

・ハードC3:クロスオーバーのコンディション下で良好な性能を示し、レースにおける重要なタイヤとなりました。完走者中の7名が、20周前後の時点で、フィニッシュまで走り切ることを狙いフルウエットからハードへ交換しました。

・ミディアムC4:グレイニングが発生しやすい状況だったものの、新品タイヤのメリットを活用すべく、多くのドライバーがファイナルスティントで使用しました。

・ソフトC5:今日のコンディションでの使用には適さなかったことから、レースで使用したのはアルファタウリの角田裕毅のみでした。角田は、ハード、ミディアム、ソフト、インターミディエイト、フルウエットのレースで使用可能なすべてのタイヤを使用した唯一のドライバーでした。

・インターミディエイトいろいろな意味でレースの鍵を握りました。序盤、早めにインターミディエイトに交換したアルファタウリのピエール・ガスリーがその時点のファステストラップを記録したことで、多くのチームがインターミディエイトへの交換を行いました。16周目にインターミディエイトに交換したペレスは、ライバルたちよりも長いスティントをインターミディエイトで走行し、トップに立つことができました。

・フルウエット豪雨のコンディション下、全ドライバーがスタート時にフルウエットを装着しました。レーシングラインが急速に乾いていくなか、フルウエットとインターミディエイト(およびインターミディエイトとスリック)のクロスオーバーポイントを読むことがレースでの不可欠な要素でした。

ピレリモータースポーツディレクター マリオ・イゾラのコメント

「変化する状況に最善の対応を行い、成功を模索する戦略が鍵を握った、モナコでも屈指の予測不可能なレースでした。昨日までの晴天からの天候の変化が、比較的シンプルだったレース戦略に多くの複雑な要素を加えました。気温よりも明らかにクロスオーバーポイントに影響を及ぼした滑りやすい市街地コースのアスファルト上で、フルウエットから交換するタイミングや、交換するタイヤの選択が極めて重要となりました」

「さらに、セーフティカーや赤旗による多くの予測不能な要素が加わり、各ドライバーが保有するタイヤの状況を踏まえつつ、より迅速な決断をすることが各チームにとって不可欠となりました。ファイナルスティントでミディアムを使用したペレスの決断は、終盤のタイヤマネージを必要としたものの、ハードを使用したカルロス・サインツ(フェラーリ)を抑えて掴み取った優勝へ貢献しました」

「レースでは、使用可能なすべてのフォーミュラ1タイヤが登場しました。シーズン中で最もタイトで距離が短いトラック上で、コンディションとクロスオーバーポイントが見えにくいなか、タイヤは良好な性能を示していました」

2022年F1第7戦モナコGP レースインフォグラフィックス
2022年F1第7戦モナコGP レースインフォグラフィックス


関連のニュース