シーズン前半戦を振り返ってみると、13戦を戦って実力でポイントを獲れなかったのはオーストラリアGPと今回のハンガリーGPでした。それ以外のところでは常にポイントを獲れる戦闘力があったので、そのことは前向きに捉えています。

 ただポイントに関していうと、まずは開幕戦でダブル入賞をしているべきでした。その次がマイアミで、もしあそこでミックがポイントを獲れていたら彼も精神的に大きく違っていたと思います。初入賞がイギリスGPまで遅れたというのは、彼のなかでも相当なプレッシャーになっていたはずです。

ミック・シューマッハー(ハース)
2022年F1第10戦イギリスGP ミック・シューマッハー(ハース)

 クルマの性能を考えたら、今の成績は見合っていないと言わざるを得ません。選手権でもアルファロメオに勝てるとは言わないですが、同じくらいのところにいなければならないと思っているので、実力を出しきれておらず消化不良な感じです。シーズン後半では基本的にはアップデートをしないので、もっと厳しくなるかとは思いますが、第13戦まできてそれほどアップデートをしなくてもこれだけ戦えているので、残りの9戦はそこまで悲観していません。とにかくクルマのポテンシャルを最大限に引き出して結果を出したいです。

 今回のようにケビンがせっかく1周目にいい走りをしてもオレンジボールで台無しとか、つまらないクラッシュやタイヤ選択で台無しとか、もうそういうことも減らしていかなければならないです。モンツァやシンガポール、アブダビなど厳しそうなレースもあるけれど、戦えるレースも十分にあるのでとにかくポイントを獲りたいですね。

 選手権ではやはり6位が目標です。開幕前は選手権8位が最低限、妥当だと考えていましたが、これだけ戦えるクルマがあると、やっぱりそれなりの結果を残さないといけないです。ここまでこれだけポイントを獲り逃してきて7位にいるということは、絶対に7位で満足しちゃダメです。アルファロメオにも浮き沈みがあり、ウチより速いレースも遅いレースもあります。ハンガロリンクではアルファロメオの方が速かったですが、ポイントを獲っていないので差は変わっていません。残り9戦で17ポイントを逆転できないとは思っていないので、後ろから来るものに怯えるのではなく、前を捕まえられるようにアグレシッブにやっていきたいです。

ケビン・マグヌッセン(ハース)
2022年F1第13戦ハンガリーGP ケビン・マグヌッセン(ハース)
小松礼雄エンジニアリングディレクター&ミック・シューマッハー(ハース)
2022年F1第13戦ハンガリーGP 小松礼雄エンジニアリングディレクター&ミック・シューマッハー(ハース)

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