一方、今週末に3度目のタイトル獲得が懸かるルイス・ハミルトンは、開始30分過ぎに暫定3番手タイムをマークするも、90分を通した周回数はわずか4周。コースの一部は開始当初からコンディションの回復も早く、後半はドライタイヤへの切り替えも期待されていたが、セッションは終盤になってもウエットコンディションのまま推移。前戦のロシアGPでロズベルグを抜いてランキング2位に浮上したフェラーリのセバスチャン・ベッテルもトータル10周で6番手に終わるなど、多くのドライバーが10周前後で走行を終了。ロズベルグに続く2、3番手にはレッドブルのダニール・クビアトとダニエル・リカルドがつけた。

 ただ、フェルナンド・アロンソのマシンに新スペックのパワーユニットを投入してきたマクラーレン・ホンダは、終盤もコースに留まって貴重なデータを収集。従来スペックを走らせるジェンソン・バトン車と比較するようなかたちで、アロンソ18周、バトン20周と走り込み、1分56秒839をマークしたアロンソが9番手に入り、13番手のバトンにコンマ6秒以上のギャップを築いた。

 最下位に終わったロータスのパストール・マルドナドは最初のインスタレーションラップでギヤボックスの不調を訴え、わずか1周でセッションを終えることとなった。

 なお、セクター2のストレートでは、路面の数カ所にバンプがあり、多くのマシンが一瞬バウンドするのが何度も確認されており、ドライバーたちも不満を訴えている。

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