それを可能にしているのは、パワーユニットを含めたメルセデスAMGというチームの高い信頼性。そのことをうかがわせるのは、テストスケジュールだ。通常は1人が1日を担当する。なぜなら、テストではトラブルが発生することが珍しくなく、半日だけのスケジュールだと、いざトラブルが起きたとき、満足に走り込みができないまま、自分の持ち時間が終了してしまう可能性が高いからだ。

 今回のテストでは最終日がウエットテストが予定されていたので、3日目と4日目を2人でシェアする1日をチームが少なくないが、初日から4日間とも2人で1台のマシンをシェアするというスケジュールでテストを行っているのはメルセデスAMGだけ。これはシェイクダウンからロングランができるという確固たる自信がなければ、計画できない。

 今シーズンのF1は、全20戦を4基のパワーユニットで賄わなければならない。この3日間でメルセデスAMGが走破した距離は410km。消化マイレージが10チームで断トツであるだけでなく、ここまで唯一のノートラブル。そのメルセデスAMGを追うはずのレッドブルは初日のセンサー&バッテリートラブルに続いて3日目はエキゾーストトラブル。フェラーリはセッション終了間際にコース上にストップ。レギュレーションが変更されてもなお、メルセデスAMGのアドバンテージは大きいことを思い知らされたバルセロナ3日目だった。

F1合同テスト3日目、午後のテスト終盤にセバスチャン・ベッテルのマシンがストップ
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