今季3回目のフロントロウ獲得となる2番手グリッドからホールショットを奪い、23周のレースで15周までトップを走ったホルヘ・ロレンソ。最終的にダニ・ペドロサにも抜かれて3位に終わったが、今季2回目の表彰台獲得を「今季最高のレース」と喜んだ。地元ファンの声援がパワーになったことは間違いないが、シーズン後半戦の好調をあらためて感じさせるレースだった。
金曜日のウエットコンディションで低迷したが、快晴となりドライコンディションになった予選では一転して2戦連続今季5回目のポールポジションを獲得したマーベリック・ビニャーレス。しかし、さらに気温が上昇した決勝ではタイヤの選択に迷い、それが良かったのか悪かったのかは意見の分かれるところだが、後半ペースを上げて4位でフィニッシュ。登り調子だが、ヤマハYZR-M1は、まだまだピンポイントの様子。コンディションに大きく影響される状態が続いている。
序盤トップグループを形成したのは、ホルヘ・ロレンソ、バレンティーノ・ロッシ、アンドレア・ドビジオーゾ、マルク・マルケスの4台。
その中からドビジオーゾがじりじりと遅れ、中盤から後半にかけての優勝争いは、ロレンソとマルケスの一騎打ちとなり、マルケスが先行して今季5勝目。
マルケスからじりじり遅れたロレンソの背後には追い上げてきたダニ・ペドロサが迫り、ペドロサ2位、ロレンソ3位という結果だった。その後方では、ロッシとマーベリック・ビニャーレス、ドビジオーゾとアレイシ・エスパルガロのし烈な4位争いが繰り広げられ、ビニャーレスが4位でチェッカーを受けた。