MotoGPにデビューしてから4年連続でアラゴンGPのポールポジションを獲得しているマルク・マルケス。今年もフリー走行を終えた時点ではポールポジションの最有力候補だったが、予選では転倒を喫し5番手。決勝に向けて不安を残すことになった。しかし、決勝では、積極的な走りでサンマリノGPから2連勝。今季5勝目を達成した。
万全な状態ではなかったというマルケスだが、チャンピオン争いをするアンドレア・ドビジオーゾとマーベリック・ビニャーレスの調子が上がらなかったのを見て、「今日は勝負するとき」と気合満点の走りで勝利をもぎ取った。守りの走りではチャンピオンになれず。攻めるばかりでもそれは同じ。雨の前戦サンマリノGPに続き、快晴のアラゴンGPを制したマルケス。チャンス到来の全力走が功を奏した格好だ。
第4戦スペインGP(ペドロサ、マルケスの順)、第10戦チェコGP(マルケス、ペドロサの順)に続き、レプソル・ホンダ・チームは今季3回目のワン・ツー・フィニッシュを達成した。ふたりが同時に表彰台に立つのは、これが今季7回目。昨年の大会も、アラゴンGPの優勝でチャンピオンに向けて一気に加速したマルケスだが、今年もし烈なチャンピオン争いから、ほんの少し、リードすることになった。