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モタスポブログ

2017.02.07

MotoGP現地情報:2017年最初のオフィシャルテストで見た各チームの開発状況


モタスポブログ | MotoGP現地情報:2017年最初のオフィシャルテストで見た各チームの開発状況

MotoGP現地情報:2017年最初のオフィシャルテストで見た各チームの開発状況 マイペースでテストを進めたアンドレア・ドビジオーゾ。元世界チャンピオンでテストライダーのケーシー・ストーナーとヤマハから移籍してきたホルヘ・ロレンソというビッグネームに囲まれてしまうとさすがに地味な存在だが、3日間を終えて見ればドゥカティ勢最速の総合4番手だった。

 トップタイムのマーベリック・ビニャーレスから11番手のヨハン・ザルコまでが1分59秒台という大接戦。ドゥカティ勢はウイング禁止でライバルを圧倒するスピードはやや減少も、その分、ハンドリングは向上したようだ。

MotoGP現地情報:2017年最初のオフィシャルテストで見た各チームの開発状況 2012年を最後に引退。以来、ホンダで3年、ドゥカティで2年目のテストライダーのシーズンを迎えるケーシー・ストーナーは、初日にトップタイムをマークして周囲を驚かせた。あれはソフトタイヤを履いて出したタイムだ、レギュラーライダーが走れない事前テストで走っていたからだ、という者もいたが、現役引退5年目を迎えるライダーにレギュラー全員が負けるという事態に各陣営から「まずいよね」という言葉が聞こえた。

 昨年7月のオーストリア(レッドブル・リンク)テスト以来6ヶ月ぶりのサーキットラン。まさに、天才ライダー面目躍如。3コーナーでイン側の縁石に乗って走る驚速ぶりに、ただただ圧倒された。

MotoGP現地情報:2017年最初のオフィシャルテストで見た各チームの開発状況 2006年にレプソル・ホンダ入りして、12年目のシーズンを迎えるダニ・ペドロサ。昨年はウインターテストで思うようにメニューをこなせず、開幕戦カタールGPを終えて、腕上がりの手術のために3戦に欠場するなど、シーズン1勝という不本意なシーズンだった。

 今年も開幕戦に向けてエンジンの選別(シーズン中のエンジン開発禁止ルールのため)などメニュー盛りだくさんの初テストも、「去年に比べたらテストは順調、表情も断然いい」と関係者の声。大接戦の中で総合5番手で初テストを終えた。

MotoGP現地情報:2017年最初のオフィシャルテストで見た各チームの開発状況 1月25日から27日まで行われたメーカー合同テストにドゥカティが投入した“新兵器”。謎のボックスには一体何が入っているのか、と話題になった。

 これはドゥカティが特許を申請した可変エキゾーストシステムに関連するパーツではないかと言われた。ドゥカティは、これまでもエキゾーストパイプの中にバルブを使用しているが、それはエンジンパワーに関連するシステム。今回の変更は飛行機のジェットエンジンに似た可変ノズルを採用することで車体の制御を補う新兵器である。

 それにしても、ライバルメーカーも熱い視線を送った謎のボックスの正体は……。テスト3日目には、アンドレア・ドビジオーゾ、ホルヘ・ロレンソも使用していた。

MotoGP現地情報:2017年最初のオフィシャルテストで見た各チームの開発状況 シーズン中にエンジンの仕様を変更できないルールになってから、ホンダ陣営のマレーシアテストはエンジンテストに多くの時間を割くようになった。昨年のバレンシアテストからスクリーマー、ビッグバンという異なる仕様のエンジンテストをしているが、「んんん、一概にそういう分け方では言えないですね」と桒田哲宏レース運営室室長は苦笑いを浮かべる。

 しかし、「課題に対して、次のフィリップアイランドに向けてやるべきことは明確になってきた。エンジンに関しては、いろいろな種類のエンジンをもってきて、それぞれのライダーでテストを行った。どのエンジンにするかというテストはできたと思う」と3日間のテストの成果を語っていた。


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