優勝のマーベリック・ビニャーレス。これでヤマハは、2015年バレンティーノ・ロッシ、2016年ホルヘ・ロレンソに続いて3連勝を達成。ロサイル・インターナショナル・サーキットとYZR-M1との相性の良さを証明した。
マレーシア、オーストラリア、カタールとウインターテストを完封したビニャーレスも、テストの走りを本番でも見事に再現した。
スタート前に降った小雨のために45分間のディレイ。これで路面コンディションが変わり、滑りやすくなったためにスローペースの戦いとなったが、序盤5番手から着実にポジションを上げての優勝だった。
開幕優勝を達成したビニャーレス。今年の活躍に大きな期待が集まった。
ストレートの速さに優るドゥカティのアンドレア・ドビジオーゾに先行したマーベリック・ビニャーレスは、最終ラップに一気にペースを上げた。それは最終コーナーからフィニッシュラインまでのロングストレートで抜かれないための作戦だったが、「ドゥカティのストレートの速さは信じられない」と語るビニャーレスに対し、「最終ラップのマーベリックの速さには驚いた」とドビジオーゾは振り返る。
優勝候補の筆頭に挙げられたプレッシャーに打ち勝ったビニャーレス。ウインターテストがいまいちもソフトのタイヤ選択がズバリと決まったドビジオーゾ。ともに大喜びだった。
開幕を前に行われる恒例の記念写真。それが終わると、あっちこっちでこうした撮影が行われる。これはMotoGPクラスに参戦するホンダ勢5選手の集合写真。
これが終わると、次はややメンバーを入れ替えてアライ・ヘルメットの集合写真・・・と、ライダーもカメラマンも大忙しの一日なのである。
2004年にスタートしたカタールGPは、2008年に史上初のナイトレースを開催、大きな話題となった。
以来、シーズン開幕戦はナイトレースのカタールGPというのが定番になったが、今年は雨の影響で初めて予選がキャンセルされた。
予選が始まる午後6時前には路面は乾き始めたのだが、至るところに水たまりや川が流れ、スリックでもレインタイヤも走行不可能という判断でキャンセルされた。
ドライヤーで水を処理するスタッフも徒労に終わった。
