MotoGP開幕戦カタールGP現地情報 2008年にスタートしたナイトレース。夜間はライトの光が路面に反射、視界が良くないということで、雨が降ったら走行しないということを前提にナイトレースは始まった。

 雨がほとんど降らない砂漠気候が、こうしてナイトレースを実現させることになったのだが、今年は不安定な天候が続いた。

 振り返れば、2009年の決勝日が大雨になり月曜日に順延となった。それ以外、雨に悩まされたことは皆無。それが今年は金曜日の夜に激しい雨が降り、その影響で土曜日の予選がキャンセルとなった。

 まさに10年に一度という悪天候だったのだが、ナイトレースを止めて日中にやろうという声も上がり始めていた。

MotoGP開幕戦カタールGP現地情報 1コーナーイン側には大きな水たまりが出来た。空撮の際に見える『BMW』の大きなフラッグも水没し、スタッフが必死の排水作業を続けていた。

 砂漠の中に造られたロサイル・インターナショナル・サーキットは、1メートルも掘れば硬い岩盤が出てくる。地盤の良いところじゃないとサーキットは造れないのだが、硬い岩盤のために水は地面に染みこんでいかない。加えて、雨が降ることを想定していないので排水設備はほとんどなく、サーキットにある数カ所の地下通路は水没。ポンプで水をくみ上げていた。

MotoGP開幕戦カタールGP現地情報 金曜日の深夜から断続的に強い雨が降り、土曜日の予選が開催される午後6時になっても路面は乾かず、レースディレクションは午後8時過ぎにキャンセルを決めた。

 レースディレクションを代表して午後9時過ぎに会見を行ったロリス・カピロッシ氏は「コースの80パーセントはドライコンディションになったが、ところどころに水たまりがある状態。そのため、コースコンディションを整えようとポンプで水をくみ上げるなど必死の作業を続けたが10分後には同じ状態に戻ってしまうためセッションは出来ないと判断した。明日も状況が変わらなければ月曜日に延期することになる。また、将来的に選手たちからデイレースへの要望があれば、それも検討したい」とコメントした。

MotoGP開幕戦カタールGP現地情報 今年で14回目を迎えたカタールGP。初開催となった04年の決勝日の観客数は、わずか2500人。以降、年々増え続け、14年に初めて1万人を超えて、今年は1万2,848人を記録した。

 パドックは、地元ファンも多いが、ヨーロッパからの観客が圧倒的に多い。今年はパドックも華やかになった。

MotoGP開幕戦カタールGP現地情報 ホンダとドルナが、アジアからグランプリライダーを育てようと14年にスタートさせて4年目を迎えるイデミツ・アジアタレントカップ第2戦で表彰台を独占した日本人選手。

 左から2位の山中琉星(15歳)、優勝の国井勇輝(14歳)、3位の埜口遥希(15歳)。

 今年は佐々木歩夢と鳥羽海渡の2人がMoto3クラスに参戦。この2人に続けと元気いっぱい。将来が楽しみな選手たちである。

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