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海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.03.28 19:20
更新日: 2017.04.25 17:39

TOYOTA GAZOO Racing 2017年NASCAR第5戦フォンタナ レースレポート

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海外レース他 | TOYOTA GAZOO Racing 2017年NASCAR第5戦フォンタナ レースレポート

2017年3月28日
トヨタ自動車株式会社
モータースポーツマーケティング部

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第5戦フォンタナ
レースの3分の1を支配した
マーティン・トゥルーエクス・Jr.が惜しくも4位

 アメリカ西部3連戦の最終戦は高速2マイルのフォンタナ。マーティン・トゥルーエクス・Jr.がレースを通して首位を争ったが、終盤連発したイエローコーションでポジションを落とし4位フィニッシュ。

 ルーキーのダニエル・スアレツが2戦連続となるトップ10フィニッシュを果たした。エクスフィニティ・シリーズでは過去6勝のカイル・ブッシュが首位を争ったが3位フィニッシュ。エリック・ジョーンズが4位で続いた。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第5戦 Auto Club 400
開催日:3月26日

レースの3分の1を支配した
マーティン・トゥルーエクス・Jr.が惜しくも4位

 3月26日(日)、アメリカ西部カリフォルニア州フォンタナのオートクラブ・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第5戦「Auto Club 400」が開催された。

 アメリカ東部で行われた開幕2戦の後、西部へ舞台を移しての3連戦最終戦となる今大会の舞台はカリフォルニアの高速2マイルオーバル。最高速は320km/hを超える。

 年1回開催のこのコースでは、2013年、2014年にカイル・ブッシュが連勝を飾っている。

 26日(日)午後12時50分、2マイルオーバルを60周、60周、80周の3ステージ計200周(400マイル:約640km)で競われる決勝レースがスタート。レースはスタート直後にクラッシュによるイエローコーションが出たあとは、終盤までイエローコーションの少ない展開となった。

 2列目4番手からスタートを切ったマーティン・トゥルーエクス・Jr.が快走。トヨタ勢最上位の2位に上がると、33周目あたりから始まったグリーンフラッグピットを全車が終えた時点で首位に浮上。

 その後、この日やはり好調だったカイル・ラーソン(シボレー)にかわされたものの、ステージ1を2位で終えた。ステージ1は、カイル・ブッシュが5位、20歳のルーキー、エリック・ジョーンズが8位、デニー・ハムリンが10位に入った。

レースの大半で首位を争ったが終盤のピットトラブルで4位に終わったマーティン・トゥルーエクス・Jr.(#78)
レースの大半で首位を争ったが終盤のピットトラブルで4位に終わったマーティン・トゥルーエクス・Jr.(#78)

 ステージ2は、再スタート前のピットでトップに立ったトゥルーエクス・Jr.が支配。コーションの発生しなかったこのステージで、グリーンフラッグピット時を除く55周にわたって首位を独走し、トップでステージフィニッシュ。10ポイントとプレーオフポイントを獲得した。

 ステージ2ではエリック・ジョーンズが5位、カイル・ブッシュが7位、ハムリンが9位。

 ステージ3はスタート直後にラーソンの先行を許し、トゥルーエクス・Jr.は2位でこれを追う展開。またしてもイエローコーションがなかなか出ず、給油すれば最後まで走り切れる残り50周を切ったあたりから各車グリーンフラッグ下でピットイン。

 全車がピットを終えた時点で、首位のラーソンを1秒ほどの差でトゥルーエクス・Jr.が追い、3位以下は大きく引き離すという、この日何度も繰り返された一騎打ちとなった。

 しかし、残り22周というところでクラッシュ車両によりイエローコーション。全車ぎりぎりだった燃料の給油と、最後の争いへ向けピットへ。ここでトゥルーエクス・Jr.は左フロントタイヤの交換に手間取り、7位へとポジションダウン。代わって好ピットに助けられハムリンが2位、カイル・ブッシュが3位、ケンゼスが4位へ浮上した。

 残り16周で再スタートが切られたが、その直後、ケンゼスが接触からスピンを喫し、イン側のウォールに激しくクラッシュ。ケンゼスは無事だったが、終盤に4位までポジションを上げながら、惜しくもレースを終えることとなってしまった。

 残り11周での再スタート時には、8番手につけていたトゥルーエクス・Jr.が好ダッシュを決め、一気に2位へとポジションを上げた直後、後方車両がスピン。

 この残り周回僅かな状況で出されたイエローコーションで、トゥルーエクス・Jr.とハムリン、もう一台の3台がコース上に残ったのに対し、カイル・ブッシュらを含む後続勢はピットへ向かい新しいタイヤで臨むこととなり、戦略が分かれた。

 この日レースを通してトップ10,後半はトップ5圏内を維持するなど、初のカップ・シリーズでの2マイルオーバル戦ながら好走を見せていたエリック・ジョーンズが、このピット時に作業違反で痛恨のペナルティ。大きく順位を落とすこととなってしまった。

 残り5周で再スタートが切られ、ハムリンとトゥルーエクス・Jr.は新品タイヤのラーソンにかわされるも2,3位を維持。しかし、ここでまたもスピン車両によりイエローコーション。レースは延長され、最後の2周“オーバータイム”で決されることに。

 このスプリント勝負で、古いタイヤのハムリンは大きく遅れ、何とかポジションを守ったトゥルーエクス・Jr.がトヨタ勢最上位の4位フィニッシュ。

 中盤には周回遅れとなり、残り15周で“ラッキー・ドッグ”を獲得して首位と同一周回に戻ったダニエル・スアレツは最後に見事な追い上げを見せ7位で2戦連続のシングルフィニッシュ。カイル・ブッシュが8位と3台の“トヨタ・カムリ”がトップ10フィニッシュを果たした。

 次戦第6戦は4月2日(日)、アメリカ東部バージニア州マーティンズビルのマーティンズビル・スピードウェイで行われる。

ドライバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.:
「我々の“トヨタ・カムリ”はとても速く、レースを通して首位を争えた。42号車(カイル・ラーソン:シボレー)との勝負だったが、どちらが前にいてクリーンな空力状況で走れるかがポイントだった」

「終盤はピットで若干のトラブルに見舞われ、続くコーションでタイヤ交換しないというライバルとは異なる戦略を採らざるを得なかった」

「それが残り数周で大きな不利となってしまった。とはいえ最後のタイヤ状況を考えれば4位フィニッシュには満足しており、良い一日だった。今日の速さを維持するため努力を続ける」


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