そして夕刻の開催となった最終レース3は、WSR移籍初年度のアンドリュー・ジョーダンが、僚友ターキントンを従え勝利。BMWワークス復帰初年度を祝うワン・ツーを達成した。
レース2の中盤、エイデン・モファットのレーザーツール・メルセデスAクラスとスバル・レヴォーグ、アシュリー・サットンのクラッシュで黄旗が提示されていた区間で、ロブ・オースティンのアベンシスに追突されていたジョーダンは7位に沈んだが、結果的にこれがレース3の3番手グリッド獲得に繋がり、勝機となった。
ポールからスタートしたのは、こちらも今季からワークス復帰を果たしたボクスホール・アストラのトム・チルトン。しかしFRのBMWのダッシュにはかなわず、スタートでジョーダンにリードを許すと、新規参戦のアストラはハードタイヤを履くWSRのマシンに必死で喰らいついていく好パフォーマンスをみせる。
しかしレースのハイライトは、後方10番グリッドから怒涛の追い上げを見せたもう1台のWSR、ターキントン。中盤には6番手までポジションを上げると、17周目にはついにアストラの背後に迫り、ターン4の“サーティース”でチルトンをオーバーテイク。
ラスト2周はジョーダンとテール・トゥ・ノーズの態勢となり、コンマ3秒の僅差でチェッカー。3位チルトンと合わせてワークス復帰のBMW、ボクスホールが表彰台独占を果たした。
これで選手権ランキングは王者シェドンがリードし、イングラムのトヨタ、ジョーダンのBMWと続く結果となった。次戦ラウンド2のドニントンパーク戦は、4月15~16日に開催される。
