移籍初年度のハーヴィックは年間5勝を挙げ、通算2137周をリードしてチームに2度目のシリーズチャンピオンをもたらした。そんな組織を牽引したスチュワートは2016年シーズンを最後にカップシリーズから退き、ハーヴィックも昨季2023年限りでフルタイムからの引退を表明。ここまでカップ通算1892回の出走で69勝と2回のタイトルを勝ち獲った強豪が、その歴史に幕を閉じる。

「2009年にトニー・スチュワートと一緒になって以来、我々が獲得してきたすべての勝利とチャンピオンシップを誇りに思っていますが、さらに特別なのは、レースに勝ち、トロフィーを獲得するという共通の目的にコミットする中で築き上げた文化と友情です」とリリースは続く。

「これは今季に入ってスタッフ、パートナー、ファンに対して行ったのと同じコミットメントであり、フェニックスでのシーズン最終戦までそのコミットメントは続きます。我々はすべての従業員に大きな敬意と感謝の気持ちを抱いており、この移行期間中も2024年のレースシーズンを超え新しい機会を見つけるために、彼らを支援するべく熱心に取り組んでいきます」

 そんなスチュワートは、前述のとおり自らのチーム(トニー・スチュワート・レーシング/TSR)を率いて2022年からNHRAへのフル参戦を開始しており、2023年もタイトル争いを展開した妻リア・プルーエットが「家庭を築くことに専念する」ため今季より第一線から退くことを表明。そのシートを引き継いでの最高峰カテゴリー“トップフューエル・ドラッグスター”への挑戦を続けている。

 そんなチーム解散の報を受け、2021年からSHRでカップを戦ってきたチェイス・ブリスコは、自身のSNSに動画を投稿し「クレイジーな時間で、こんな日が来るとは思ってもみなかった」と、その心境を語った。

「僕はこの7年間スチュワート・ハースで過ごし、ここは本当に我が家のようで家族のように感じている。この場所には素晴らしいメンバーがいて、毎日仕事に来るのが楽しく感じられたよ」と続けたブリスコ。

「何よりもまず、この場所にいる男女全員が素晴らしい機会を見つけられることを願っている。ここにいるひとりひとりがそれに値するからだ。今年が14号車をドライブする最後の年になると思うと……子供の頃から憧れていたクルマだしクレイジーな時期であることは確かだ。こんなことが起こるとは思ってもいなかったよ」

昨季2023年まで所属したハーヴィックの後任はジョシュ・ベリーが、アリック・アルミローラ後任をノア・グラグソンが務める
「子供の頃から憧れていたクルマだしクレイジーな時期であることは確かだ。こんなことが起こるとは思ってもいなかったよ」とチェイス・ブリスコ

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