終盤にはオーレリアン・コンテ(SPコンペティション/クプラ・レオンVZ TCR)やブティがトラックリミット違反のためドライブスルーを受け後退。地元スペイン出身のエリック・ジェネ(モンラウ・モータースポーツ/クプラ・レオンVZ TCR)に対して5.558秒差までギャップを築いたモンテネグロが、まずは予選レースを獲った。

「今週末は、いつも乗っている車両ではないクルマでレースをしている。スタートが来たとき、クラッチがとても軽いと感じてエンストさせないようにジャンプスタートを切った」と明かしたモンテネグロ。

「ペナルティを受けることはわかっていたが、ペナルティの通知が少し遅すぎたと思う。SCが出たときは2回目の可能性を危惧していた。もしそうなっていたら、アドバンテージを築けなかっただろうからね」

 明けた日曜はスタート10分前に小雨が落ち始め、30分+1周の勝負を前にグリッド全車がスリックタイヤを装着したままグリーンを迎えることに。ポールシッターのモンテネグロが順当にリードを維持したものの、背後ではジェネ、レイスらに加え、アダム・コウト(ヤニック・モータースポーツ/ヒョンデ・エラントラN TCR)らのポジション争いが激化し、接触やスピンなど濡れた路面に脚元をすくわれるドライバーが続出する。

 さらに降雨量が増えると首位モンテネグロに対しブティが差を詰め始め、12周目には両者接触バトルへと発展。13周目のターン1で並走した2台はボディをぶつけ合いながらブティがトップに立ち、ここでモンテネグロには警告が出されることに。

 チェッカー時点では、そのままブティがモンテネグロに6秒差をつけてフィニッシュし、最終ラップでレイスにぶつかったコンテは20秒のタイム加算ペナルティを受け、ジェネが最後の表彰台を獲得した。

 しかし、レース暫定結果からリザルトは大きく覆ることになり、まずは3位のジェネにはコウトとの接触でペナルティが課され、これでレイスの表彰台とメダル獲得が確定。続いて勝者ブティには『技術規則の第6条4項の違反』、つまりメインレース中にエンジンが作動しているときにアンチラグシステムを手動でオンにした……との判断が下され、最終的にモンテネグロがレイスとコウトを従えての金メダル獲得、となった。

「このALSシステムのオンオフは完全に意図的ではなく、濡れた路面のスリックでのドライブという厳しい状況によるカウンターステアが原因だ。残念ながらステアリングホイールのこのボタンを気付かずにオンにしてしまったとしても、この決定を受け入れるよ」と失意のブティ。

「この件についてはチームにも非常に申し訳なく思っている。つねにスピードを発揮してきたにも関わらず、僕にとっては悲惨な週末になってしまったね……」

ブティに先行を許していたモンテネグロだが、最終的には金メダルを手にした
ラファエル・レイス(ンラウ・モータースポーツ/クプラ・レオンVZ TCR)も、最後は銀メダルが転がり込んだ
TCR統括団体のWSCを率いる、ご存知マルチェロ・ロッティ(左からふたりめ)に祝福を受けるモンテネグロ(右からふたりめ)

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