パジェノーがインディカーで頭角を現し出した頃、パワーはもうチャンピオン争いの常連になっていたが、勝てる力を発揮し始めたパジェノーを露骨に毛嫌いしていた。それはおそらく、自分のポジションを脅かす存在になることがわかっていたからだろう。

 2015年から彼らはまたチームメイトになったが、3シーズン目を迎えてもパワーが心からの信頼をパジェノーに寄せているようには見えない。

■将来のペンスキーを牽引するのは?

 パワーはチャンピオンになり損ねてシリーズ2位に3回もなっている。2014年に初タイトルを獲得。ペンスキーのレギュラーになって5シーズン目のことだった。対するパジェノーは、ペンスキー初年度こそ1勝もできなかったけれど、2年目に5勝を挙げて初タイトル。パワーは4回目のシリーズ2位に甘んじた。

パワーよりも先に今季初勝利を挙げ、ランキング1位に立ったパジェノー
パワーよりも先に今季初勝利を挙げ、ランキング1位に立ったパジェノー

 今後、ふたりのキャリアはどんな道を辿るのか? 彼らは2017年シーズンもチャンピオンの座を争う可能性が高いが、今回の第4戦フェニックスでパジェノーはシーズン初勝利を挙げ、ポイントリーダーになった。オーバルでの初勝利でもあった。パワーはフェニックスでの2位でランク7位につけている。

 チームを牽引してきたベテランのカストロネベスはもうすぐ42歳。彼が引退した後にチームを引っ張るのはパワーとパジェノーのどちらになるだろうか?

 在籍年数や勝利数ではパワーが上だが、将来性があるのはパジェノーの方かもしれない。パワーには今でも破壊的な速さが備わっており、それは大きな魅力だが、第2戦ロングビーチの1周目にチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ)と絡んで早々にレースを終えたように、回避可能のトラブルでレースを終えるケースが多く、これがなかなか減らない。

 今年からペンスキー入りした26歳のジョセフ・ニューガーデンの方がその点では優れているぐらいだ。パジェノーは論理的なドライバーで、勝利に向けて自らの戦いを構築することができる。

 フェニックスでの勝ち方がまさにそれだった。2年連続タイトルも夢じゃない。そこに今年インディ500での勝利も加えることになったら、チーム・ペンスキーのシートはしばらく安泰となるだろう。

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