2周目にレオナルド・プルチーニにターン3のアウト側から並びかけ、コーナーの出口でイン側に切り返して豪快にオーバーテイクを決めて7位に浮上。しかし、そこからは2位から福住まで6台が数珠つなぎで膠着状態に陥ってしまった。
「タイヤマネージメントをしていて、最初のうちはあんまりプッシュしないで接戦のバトルはしないようにしていました。無線で『残り5周』っていうのが2回あって『あれ?』って混乱したのもあって、(残り5周だと勘違いして)DRSを使うタイミングがちょっと早かったんです」
純粋なペースは福住の方が速いように見え、たびたび前のジョージ・ラッセルに仕掛けるチャンスが訪れる。8周目にはDRSを使ってターン1で仕掛けるが抜けず、13周目には前走車抜こうとして失敗しターン2の立ち上がりが遅れたラッセルにターン3でアウトから並びかけたが、ターン4でアウトに膨らんでしまいオーバーテイクはならなかった。
「前のジョージが失敗して抜けそうなときが何回かあったんですけど、同じチーム同士だとDRSがあってもなかなかくっつけないというのが多かったですね。彼がミスしたときにターン4で抜けそうだったんですけど、僕の出口のスピードが速すぎてはみ出してしまって。でもトライすることが大事だと思いますしね」
16周目にラッセルに続いて前のラウル・ハイマンを抜いて6位に浮上し、そのままチェッカーを受けた。

レース1で優勝し、レース2では抜きにくいGP3でリバースグリッドから2つ順位を上げて6位。シーズン全体のことを考えれば、上出来すぎるくらいの開幕ラウンドだった。