「全体的に落ち着いて走ることができたし、良かったと思います。レースの流れの作り方というのがあると思うんですけど、そのへんが少し良くなってきたかなとも思います。前が争っているのを見ていて、まだチャンスはあるなと思っていたんですけど、そうこうしているうちにバトルが落ち着いちゃって……それでも少しずつポイントを獲っていくことが大事だと思っていますし、チャンピオンシップをリードして次のレースに行けるのはポジティブだと思います」
昨年は精神的な弱さが課題とされていたが、今年の福住は一発の速さで他を圧倒し、レースでも冷静さとアグレッシブさを上手く共存させている。
唯一の不安材料だったタイヤマネージメントも、ハードタイヤのバルセロナでは上手くこなしたが、ソフトタイヤの次戦レッドブルリンクでどこまでやれるかが課題だ。
福住はGP3チャンピオンに向けて好発進を切った。本人はそれを意識しているのだろうか?
「いや、あんまり気にしてないです。そこはあまり意識しすぎない方がいいかなと思っているんで。レース1で勝っただけではまだ充分ではなくて、レース2もポイントを落とさないように戦う。今シーズンを通してこういうレースをしなきゃいけないと思っています」
開幕ラウンドを終えて4ポイント差でランキング首位に立った福住は、間違いなく今季のGP3のタイトルコンテンダーになりそうだ。

