レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.05.30 07:00
更新日: 2017.05.29 18:55

ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ2017 第2戦ブリーラム レースレポート

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ2017 第2戦ブリーラム レースレポート

 一方、ケイは、2番手との9秒差の間隔をさらに1秒広げ首位を走り、14周でピットイン。全車両がピット作業とドライバー交替を終えると、クラス首位争いは、さらに熾烈を極めます。

 各チームが順位を下げるなか唯一ピットインの恩恵を被ったのが、ドライバーをアフィク・ヤジドに交替したGDLレーシングでした。戦略が功を奏し、先頭のクラッツィオ・レーシングとわずか5秒差の2番手に浮上。

 また、PROドライバーであるトビー・ソエリー(ラザルス)とローリー・コリングボーン(ライパート)は、数周かけてAMドライバー、ナイジェル・ファーマー(GDLレーシング)を猛追し、20周目には総合4位にまで追い落とします。

 22周目には、マックス・エベナル(ライパート)が地元ドライバー、サラヴット・セレーソラナクル(P.S.C.モータースポーツ)を抜かし、23周目には、その後ろにハリャント(X-ワン・レーシング)が滑り込み、AMクラスのトップに躍り出ます。

 レース終盤の5分間には、白熱した戦いが繰り広げられ、スパチャイ・ウェーラボールウォーンポンはスピンして一時的にイエローフラッグを受けるも速やかに態勢を立て直し、ガブリエル・ムローニが序盤の大差に助けられ、ランボルギーニ・カップ・クラスの首位を守り切りました。

 残り1周で、首位はヤジド。その後を2番手のソエリーが追う展開に。その後は10秒の差で3番手のコリングボーン、さらに4番手にはPRO-AM部門トップのファーマーが続きます。

 しかし、共にFFFレーシングに所属する5位のアルマーン・エブラヒムと6位のスパイク・ゴッダードが、ファーマーを猛追。

 クラス優勝に王手をかけたファーマーは数コーナーにわたりPROクラスのエブラヒムの攻撃をかわすも、最終周、第3コーナーのヘアピンカーブでエブラヒムがラストスパートをかけると、あっけなく4位を譲り渡しました。

 ゴッダードは、最終セクションを通じてファーマーの駆るウラカンを猛追し、ターン12で減速したファーマーを颯爽とパスして総合5位、PRO-AMクラストップの座を獲得しました。

 最終的には独走状態のヤジドが先頭でゴールラインを切り、2位のソエリー、3位のコリングボーンとともにPROクラスの表彰台登壇を決めました。

 一方、PRO-AMクラスを制したのはFFFレーシング(シュライナー/ゴッダード)。次いでGDLレーシング(ファーマー/ブリューカー)が2位、ライパート(エスケリネン/エネバル)が3位に終わりました。

 地元タイのドライバーもホームサーキットで大健闘し、AMクラス首位をX-ワン・レーシング(ハリャント/フワン)、2位をPSCモータースポーツに所属する地元のセレーソラナクル兄弟、3位をトゥルー・ヴィジョン・モータースポーツ(TrueVisionMotorsport)のタイ人ドライバー、ボビー・サッティラックが獲得しています。

 ランボルギーニ・カップ・クラスでは、タイで大人気のウェーラボールウォーンポン(トップ・スピード・レーシング)が首位、イタリア人ドライバー、ムローニ(ペトリ・コルセ)が2位でレースを終えています。

 2017年のアジアシリーズでは、各地を代表するサーキットを舞台に合計6週間にわたって12レースを開催予定。セパンでのシリーズ開幕戦を皮切りに、第5戦目までアジア屈指のサーキットをめぐって参ります。

 7月は鈴鹿サーキット、8月は富士スピードウェイ、9月には中国の上海インターナショナル・サーキットを訪れます。

 シーズンの最後を締めくくる第6戦目の最終2ラウンドは、11月にアウトモビリ・ランボルギーニの故郷でもあるイタリア、ボローニャ地方、イモラのアウトドローモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリで開催予定です。

 同サーキットでは、最終決戦となるワールドファイナルもおこなわれ、スーパートロフェオのアジア、ヨーロッパ、北米シリーズの覇者たちが世界トップの座を賭けて争います。


関連のニュース