NASCAR XFINITY SERIES
第13戦 Irish Hills 250
開催日:6月17日
デニー・ハムリンがシリーズ今季初勝利
カイル・ブッシュは最後尾から5位フィニッシュ
6月17日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第13戦「Irish Hills 250」がミシガン・インターナショナル・スピードウェイで開催された。
17日(土)決勝直前に行われた予選では、カイル・ブッシュが今季シリーズ3度目となるポールポジションを獲得。今季3戦目のエクスフィニティ・シリーズ出場となるデニー・ハムリンが5番手、今季よりシリーズにフル参戦している20歳のルーキー、マット・ティフトが14番手につけた。
午後1時49分、2マイルオーバルを30周、30周、65周の3ステージ合計125周(250マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのカイル・ブッシュはスタート直後に後続から接触されスピン。どこにもぶつからなかったものの、いきなり最後尾へと後退しての追い上げを余儀なくされた。
5番手スタートのハムリンが2位でステージ1をフィニッシュ。カイル・ブッシュは19位までポジションを上げた。
ステージ2は終了直前にイエローコーションが発生したため、ハムリンらは先にピットに入ってタイミングをずらす作戦に。これにより、ステージ2はハムリンが10位、ティフトが19位、カイル・ブッシュが20位に一旦落ちたが、コーションのまま終了したステージ2とステージ3の間に上位勢がピットイン。これにより、ステージ3はハムリンが2位、ティフトが12位、カイル・ブッシュ13位で再スタートとなった。
カイル・ブッシュは得意の再スタートを決め7位へとジャンプアップ。82周目にコース上の異物でイエローコーションが出されると、ハムリンはピット作業で首位に浮上、32周にわたって首位を走行した。
レースが残り5周となった121周目、12位でトップ10圏内入りのバトルを繰り広げていたティフトがスピン。レースは残り2周でのスプリント決戦に。
再スタートでは2位の19歳ルーキー、ウィリアム・バイロン(シボレー)が先行したが、まもなくハムリンが追いつき、ファイナルラップでは2台はサイド・バイ・サイドに。並んだまま2台はフィニッシュラインを越えたが、僅かに前に出ていたハムリンが、0.012秒差で勝利。今季シリーズ初勝利を挙げた。この僅差は、ミシガンで電子計測が始まった1993年以来、エクスフィニティ・シリーズでは最小差での勝利記録となった。
最後尾から追い上げたカイル・ブッシュは5位でフィニッシュした。
次戦第14戦は6月24日(土)、米国中部アイオワ州ニュートンのアイオワ・スピードウェイで行われる。
ドライバー デニー・ハムリン
「優勝できて良い気分だ。我々のトヨタ・カムリは一日を通して速かった。最後は望んでいなかったコース上の異物によるコーションが出てしまい、第3ターンを立ち上がってからは祈るような気持ちだった。最速のピットをこなしてくれたチームを誇りに思う」