好スタートを見せたのはオペル・アストラTCRのマット・オモラだったが、その後方では大混乱が勃発。左へ斜行したコルチアゴのシビックがベルネイのゴルフにヒットすると、彼のゴルフはそのままジェームス・ナッシュ(セアト・レオンTCR)、ジャコモ・アルト(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)らを巻き添えにスピンモードに。

 アクシデントの引き金となったコルチアゴのシビックも、コースをふさぐ形となったところへ、ぺぺ・オリオラのセアトがTボーンの状態でクラッシュ。さらにモルビデリの若きチームメイトであるアルトのゴルフがコース反対側まで弾かれると、そこでもハフやエングストラーのマシンを巻き込む多重クラッシュに発展し、レースは赤旗リスタートに。

レース2のスタートでは8台が巻き込まれるマルチクラッシュが発生
レース2のスタートでは8台が巻き込まれるマルチクラッシュが発生

 これに巻き込まれたマシンは軒並みダメージが大きく、ふたたびグリッドに付くことができたのは、ベルネイのゴルフのみとなった。

 大量のマシン撤収作業が終わって、ようやくのリスタートとなったレースは、ふたたびオモラのオペルが抜群のダッシュを披露。そのままリードをキープし、背後のベルネイ、ロイドを抑え込む好バトルを15周にわたって展開していく。

 その後方から、先頭集団にジリジリと迫って行ったのがレース1勝者のモルビデリ。

 4周目には3番手のロイドを仕留めると、8周目には2番手ベルネイの背後につけ華麗にオーバーテイク。そのまま4台は1秒以内の集団を形成し、勝利を賭けた残り3周のバトルへと突入する。

フィニッシュ前わずか数100mでのドラマティックな決着となった
フィニッシュ前わずか数100mでのドラマティックな決着となった

 そして迎えたファイナルラップ、このままオモラがオペル・アストラにTCRインター初の勝利をもたらすかと思われたが、車速を乗せたモルビデリはターン11~12の間でオーバーテイクに成功。

 大興奮のモルビデリがウェストコースト・レーシングに大量55ポイントをもたらす劇的2連勝を飾り、オモラが涙の2位、3位ベルネイ、4位ロイドと続いた。

「今日ほど最高の日はないね。僕らはついに目を覚ましたように見えるし、それが本当に前向きなモチベーションを与えてくれる。レース1はセーフティカー後のリスタートで集中が必要だったし、レース2ではスタートのアクシデントに巻き込まれなかったのが幸運だった」と喜びを語ったモルビデリ。

「この週末は僕のクルマが速いことは理解していたし、ターン11と12の間はいつでもオーバーテイクにいける感覚があって、実際にロイドとベルネイを仕留めることができた。最終ラップのバトルも楽しかったし、これで安心して休暇に入ることができるよ」

 選手権トップコンテンダーが次々とアクシデントやトラブルに見舞われた週末を経て、ポイントリーダーの座はベルネイが1ポイント差でタッシを逆転。

 次戦第8戦はサマーブレイクを挟んで、9月2~3日にタイ・ブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキットに上陸し、シリーズはアジア・フライアウェイ戦に突入することとなる。

今季からフル参戦のオペル・アストラTCRに待望の初勝利をもたらすかに見えたマット・オモラだったが……
今季からフル参戦のオペル・アストラTCRに待望の初勝利をもたらすかに見えたマット・オモラだったが……
追走車を入れ替えながらのトップ集団のバトルはレース全周にわたって続いた
追走車を入れ替えながらのトップ集団のバトルはレース全周にわたって続いた

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