「ターン1でブレーキングを一番奥まで突っ込んでいって、それは良かったんですけど、前にいた(アントニオ・)フオッコに幅寄せされて行き場を失ってしまって。さっき彼も『見てなかった、ゴメン』って謝ってきましたけどね。それで3台並んで真ん中に僕がいて、大丈夫かなと思ったけど後ろにいたマシンにも当てられてターン1の外に行ってしまって」
これでタイヤにフラットスポットを作ってしまったため、それ以降はまともなペースで走ることもできず入賞すらままならなかった。
レース後、松下は大きく肩を落としていた。
「本当に今日のレースは痛かったですね。まだ終わったわけじゃないですけど、崖っぷちですね……」
レース2は選手権3位のマルケロフが優勝し、選手権2位のローランドが3位。選手権上位を争うローランドやマルケロフがポイントを重ね、彼らとの点差が開いてしまったうえに松下のランキングは6位まで落ちてしまった。
FIA F2の2017年シーズンは次週のシルバーストンで折り返し地点を迎える。
まさに崖っぷち。松下は正念場でどんな戦いを見せることができるのか、真価が問われることになる。

