NASCAR第12戦ドーバー 354周目に起きたジミー・ジョンソン(シボレーSS)のクラッシュ
NASCAR第12戦ドーバー 354周目に起きたジミー・ジョンソン(シボレーSS)のクラッシュ

 レースが終盤に入った354周目、この日10回目のイエローコーションからの再スタートは、ケンゼス首位、エドワーズ3位、トゥルーエクス・Jr.4位とトヨタ勢が上位を固めていたが、再スタートが切られた直後、最前列2番手でトヨタ勢に囲まれていたジミー・ジョンソン(シボレー)が突然スローダウン。すぐ後を走っていたトゥルーエクス・Jr.、以降の車両がこれに詰まる形で次々に玉突き状態となり、後続は大混乱。18台が巻き込まれる多重クラッシュとなってしまった。

 このアクシデントでレースは11分あまりの赤旗中断に。この日はハンドリングに苦しみ中団を走行していたカイル・ブッシュは車体に大きなダメージを負い、ここでレースを終えることとなってしまった。

 また、レース再開で再スタートが切られた直後には、2位につけていたエドワーズが後続に接触され壁にクラッシュ。こちらも戦線離脱を余儀なくされた。

NASCAR第12戦ドーバー チェッカーを受けるマット・ケンゼス(トヨタ・カムリ)
NASCAR第12戦ドーバー チェッカーを受けるマット・ケンゼス(トヨタ・カムリ)

 残り35周で再スタートが切られると、首位のケンゼスが後続2台の猛追を受けるも、凌ぎきってトップでチェッカー。今季初勝利を挙げた。

 2013年にトヨタに移籍後13勝を挙げるも今季はまだトップ10フィニッシュが3回と苦しいシーズン序盤を過ごして来たベテランのケンゼスが、ようやく勝利を挙げ、トヨタ勢としては4人目となる“チェイス”入りを確実なものとした。

 多重クラッシュに巻き込まれたもののクルーの迅速な修復でレースに復帰したハムリンとトゥルーエクス・Jr.が7位、9位でトップ10フィニッシュを果たした。

 次週は5月21日(土)にオールスター戦が米国東南部ノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モーター・スピードウェイで行われ、シリーズの次戦第13戦は5月29日(日)に同じシャーロットで、シリーズ最長の600マイルレースとして行われる。

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