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海外レース他 ニュース

投稿日: 2016.06.07 10:13

琢磨、昨年2位のデトロイト戦で大苦戦。大きな課題も残す

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海外レース他 | 琢磨、昨年2位のデトロイト戦で大苦戦。大きな課題も残す

 琢磨のQ1通過タイムはブラックタイヤで記録され、Q2でもレッドタイヤで好タイムは刻めなかった。ポールポジションを獲得したペジナウも、Q1、Q2はレッドでベストを記録しながら、Q3ではブラックでの連続アタックという作戦でトップを手に入れていた。

 新エアロキットでダウンフォースは増えているが、バンピーに過ぎる路面でタイヤは空転し、レッドタイヤを激しく消耗させていた。レッドのパフォーマンスに頭を悩ませていたのは、琢磨だけではなかった。レース1のスタートでは、出場22人中の21人がレッドタイヤを履いていた。短いスティントを走った後はゴールまでブラックタイヤを連投する作戦だ。ライバル勢と違う作戦を求め、レース2ではブラックでのスタートを選ぶ者が増えたが、それでもまだレッドでのスタートが圧倒的多数だった。

■決まらないマシンセッティング

 土曜日。レース1を前にプラクティス2が行われ、ブラックとレッドの両方を試した琢磨は1分16秒0275のベストで16番手だった。決して準備万端とはいえない状態が続いており、琢磨はプラクティスから更にセッティングを変更してグリッドに着いた。

 しかし、その“ひと捻り”がマシンを向上させることはなかった。苦しいレースを戦い抜いて琢磨が手にしたのは、予選結果と同じ11位。チームメイトのホークスワースは、チームトして少しでも多くの情報が欲しい状況か、今度は燃料ポンブにトラブルが発生し、予選に続いて1周も走ることができなかった。

 琢磨は、「決勝では、まだ僕らが組み合わせてないセッティングを使った。良くなると踏んでいたが、明日はまた違うセッティングにしなければ……」と苦しい状況を話していた。

 レース1は終盤に雨がポツポツと降った。雨な得意な琢磨としては、もっと降ってくれることを望んだだろうが、ウエットタイヤを登場させるほどの雨にはならなかった。

 土曜日の夕方から雨が降り、日曜も雨の予報が出ていた。予選は15分早くスタート。グループ1はドライで走行終了となったが、グループ2のセッション半ばで雨が降り出した。琢磨は運悪くグループ2に組み入れられており、しかも、ブラックタイヤに履き替えてコースに戻ったところで雨に見舞われた。

 大雨ではなかったが、タイヤのグリップに影響を与えるには十分な量が降り、琢磨の予選順位は16位となった。雨の前にブラックでの連続アタックを行っていたら、もっと上位にグリッドを確保できていただろう。予選前にはそういう走行プランを立てていたが、グループ1の戦況を見てタイヤの投入順を入れ替えた。その判断が裏目に出た。


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