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投稿日: 2016.07.26 10:45
更新日: 2016.07.27 14:29

レースで戦う世界的企業の重役:GTアジア、タイのピティ・ピロムパクディに聞く


海外レース他 | レースで戦う世界的企業の重役:GTアジア、タイのピティ・ピロムパクディに聞く

 スーパーフォーミュラ第3戦富士で併催開催となたGTアジアの富士ラウンド。岡山に続いて今季2度目の日本開催となったこの富士の第7戦で見事優勝を飾ったのが、12号車Ferrari F458 GT3を操るSINGHA MOTORSPORT Team、ピティ・ピロムパクディとカルロ・ヴァン・ダムのコンビだ。

Ferrari F458 GT3で参戦するヴァン・ダム選手とピティ選手
Ferrari F458 GT3で参戦するヴァン・ダム選手とピティ選手

 ヴァン・ダムはご存じ、2008年の全日本F3チャンピオンであり、その後はスーパーGTで活躍した日本のモータースポーツファンにも馴染みの深いオランダ人ドライバー。もうひとりのピロムパクディはなんと、世界的企業、タイのシンハービールの副社長だという。タイ人でもあるピロムパクディはどうしてGTアジアに参戦しているのか。ビジネスとモータースポーツの関係について、富士で聞いた。

GTアジアに参戦するピティ選手。シンハービールの重役でもある
GTアジアに参戦するピティ選手。シンハービールの重役でもある

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──まず最初に、ピティ・ピロムパクディさん(以下、ピティ)のレースキャリアについて教えてください。
ピティ:私は子12才の時にレーシングカートを始めました。その後オートクロスというレースに参戦し、海外留学をした際はツーリングカーでサーキットレースに出場しました。マカオGPにも出たのですが、30歳頃いろいろと理由があって2、3年レースから離れていたのです。でも、やっぱりレースがやりたくて、ポルシェのGTカーでレース活動を再開し、現在はフェラーリでGTアジアに参戦しています。ですから、レースキャリアは25年ぐらいになりますね。

GTアジア TP12 ピティ・ピロムパクディ

──ピティさんは、シンハーのシニアバイスプレジデント(=日本での副社長クラスに相当)でもありますが、あなたがレースに出ることは会社にとってどのような意味があるのでしょうか?
ピティ:シンハーとモータースポーツは昔から深く、そして強く結びついています。これまでも、多くのモータースポーツイベントのスポンサーをつとめてきました。私にとってレース参戦は単なる趣味ではありません。レースで良い結果を出すことができれば、それは会社のイメージアップにもつながりますし、私はそこにも情熱を注ぐ価値を感じています。

GTアジア TP12 ピティ・ピロムパクディ

──レースという、危険を伴うスポーツに重役であるあなたが出場することに対し、社内から反対の声は上がりませんか?
ピティ:それはないですね。どのようなスポーツにも危険は伴います。例えばゴルフだって、プレー中に命を落とすことがありますから。必ずしもレースだけが危険というわけではないと思っています。そして、このGTアジアに出場しているチームの代表は、その多くが会社の経営者なんですよ。余談ですが、私の家族はモータースポーツのファンで、父も昔レーシングカートをやっていました。

GTアジア TP12 ピティ・ピロムパクディ

──経営者であり、チームオーナー、そしてレーシングドライバーでもあるピティさんから見て、レース活動と会社経営に共通する部分はありますか?
ピティ:会社経営とレース活動は、どちらも最初にきちんとしたコンセプトを決める必要があります。時間、体制づくり、そしてチーム内の円滑な人間関係。すべての要素をきちんと揃えて、それをうまく回していかないと良い結果は出ない。また、私自身はドライバーとして、自分よりはるかに速い選手と一緒に走ったり、戦ったりすることで実力を高めようと常に努力しています。それは会社経営も同じで、どれぐらい高い目標を設定し、いかにそれをコンプリートするかが重要なのです。レースも商品もベストを尽くさなければ、より良い結果を得られないという考え方ですね。

GTアジア第7戦富士のスタート。GT3、GTCクラスで17台のマシンがエントリー。
GTアジア第7戦富士のスタート。GT3、GTCクラスで17台のマシンがエントリー。

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