レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2016.07.26 19:32

TOYOTA GAZOO Racing NASCAR インディアナポリス レースレポート

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | TOYOTA GAZOO Racing NASCAR インディアナポリス レースレポート

NASCAR XFINITY SERIES
第18戦 Lilly Diabetes 250
開催日:7月23日

カイル・ブッシュが完全勝利で3連勝!

 7月23日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第18戦『Lilly Diabetes 250』がインディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催された。

 インディアナポリスでの同シリーズ戦は2012年から開催されており、トヨタ勢では、2013年と15年にカイル・ブッシュが勝利を挙げている。

 今大会は、エクスフィニティ・シリーズで今季から一部のコースで採用されている、ヒートレースフォーマットで行われた。予選順位の奇数と偶数で20台ずつ2グループに分けて20周ずつのヒートレースを戦い、両レースの結果順で、イン側、アウト側の隊列に並び、40台による60周のメインレースを争う。

 エクスフィニティ・シリーズでは、ダッシュ4キャッシュという賞金を争うシリーズシステムがあり、このヒートレースでそれぞれシリーズ登録レギュラードライバーの上位2名がダッシュ4キャッシュ参戦権を得る。4名のうち、メインレースで最上位フィニッシュを果たしたドライバーには10万ドルの賞金が与えられる。既に序盤の2戦(第7戦ブリストルと第12戦ドーバー)でエリック・ジョーンズがダッシュ4キャッシュを獲得している。

 年に1度しか行われないコースで、翌日のカップ・シリーズ戦への前哨戦という意味合いもあり、多くのカップ・シリーズレギュラードライバーが出場した。

 ヒート1では、ポールポジションのカイル・ブッシュがカップ・ドライバー勢も引き離し、一度も首位の座を譲ることなくトップチェッカー。ダニエル・サレスがシリーズレギュラー勢最上位の4位でフィニッシュし、ダッシュ4キャッシュの権利を得た。

 ヒート2では、既に“チェイス”入りを決めているエリック・ジョーンズが、カップ・シリーズレギュラーを引き離してぶっちぎりのトップチェッカー。こちらもダッシュ4キャッシュの権利を獲得した。

 午後5時11分に2.5マイルオーバルを60周(150マイル:約240km)して競われるメインレースがスタート。ポールポジションのカイル・ブッシュが順調に首位を逃げる一方で、2番手スタートのエリック・ジョーンズと7番手スタートのサレスは、トップ5をキープし、カップ・ドライバーとレースの順位を争いながら、シリーズレギュラーの最上位、ダッシュ4キャッシュも競いあうこととなった。

 しかし、エリック・ジョーンズは2位走行中の残り19周で壁にヒット。残り12周でもスピンを喫し、上位争いから脱落。

 レースは残り7周でクラッシュによるこの日2度目のイエローコーションが出され、レースは延長されての最後の2周“オーバータイム”の争いに。首位のカイル・ブッシュはコース上に残る判断をしたが、直前の再スタートで10位まで順位を落としていたサレスは、最後の逆転を狙ってピットイン。タイヤを交換し、11位で再スタート。

 カイル・ブッシュはこのオーバータイムも危なげなく制し、グリーンフラッグピット中の1周を除く、レースのほとんどを独走で支配するレース運びで、インディアナポリスでのシリーズ2年連続勝利。今季のシリーズでは3連勝で、今季7勝目を挙げた。トヨタは今季シリーズ12勝目。

 サレスは追い上げたが7位。ダッシュ4キャッシュ獲得はならなかったが、今大会シリーズ登録ドライバー以外が勝利したため、“チェイス”入りが確定した。

 次戦第19戦は7月30日(土)、米国中部アイオワ州ニュートンのアイオワ・スピードウェイで行われる。

ドライバー カイル・ブッシュ:

「終盤は古いタイヤで戦わざるを得ず、確かに不利ではあったが、良い再スタートこそが重要だと分かっており、そのために全力を尽くした。最後は(ケビン・)ハービック(シボレー)が後ろにいたが、彼は後続の追い上げをブロックする必要があり、脅威にはならなかった。我々の“トヨタ・カムリ”は本当に速かった。クルーチーフとスタッフの働きのおかげだ。明日もポールからのスタートなので、再びビクトリーレーンに戻れれば言うことはない」

<エクスフイニティ・シリーズの“チェイス”>
今季よりエクスフィニティ・シリーズと、キャンピングワールド・トラック・シリーズでもプレーオフ“チェイス”システムが採用されることとなった。エクスフィニティ・シリーズでは、全33戦のシーズンのうち、終盤の7戦でタイトルを争う。 26戦が終わった時点で全レースに出場(負傷欠場などを除く)し、ランキング30位以内に入った上で、シリーズ戦に勝利したドライバーとダッシュ4キャッシュ獲得ドライバー、そして未勝利でランキング上位の12名が“チェイス”に進出。

“チェイス”進出者のポイントはリセットされ、3戦ずつの2ラウンドを戦い、各ラウンドごとにランキング下位4名が脱落。最終戦に残った4名のうち、最上位フィニッシュを果たしたドライバーがチャンピオンとなる。

 エクスフィニティ・シリーズではカップ・シリーズレギュラーのドライバーが勝つことが多く、今季エクスフィニティ・シリーズの登録ドライバーで勝利を挙げているのは現時点でエリック・ジョーンズ、サレスを含む3名。

 レギュラーシーズンは残り8戦となり、その全てで未勝利のシリーズ登録ドライバーが勝利を挙げても12名に満たないため、サレスとエリック・ジョーンズは残りのレースに出場さえすれば“チェイス”入りとなる。

■NASCAR XFINITY 第18戦 Lilly Diabetes 250 レースハイライト


関連のニュース