ステージ1のファイナルラップに入ったところで、上位争いが起因となり、9台が巻き込まれる多重クラッシュ“ビッグ・ワン”が発生。上位を争っていたエリック・ジョーンズとスアレツは車両に大きなダメージを負い、ここでレースを終えることとなってしまいました。
このクラッシュによるイエローコーションでステージ1は終了。このコーション時にハムリンは“ラッキー・ドッグ(コーション発生時の周回遅れ最上位が首位と同一周回に戻れる救済措置)”を獲得し、リードラップへ復帰。
また、このクラッシュに巻き込まれたものの、ダメージは軽微だったトゥルーエクス・Jr.はステージ2中盤のイエローコーション時にただ1台ピットインしない作戦を採り、首位に浮上。上位争いを繰り広げ、102周目に発生したこの日2度目のビッグ・ワンも間一髪でかわし、ステージ2は6位。ハムリンも10位までポジションを戻しました。
ステージ3スタート時には、ハムリンがピットの素早い作業により4位へ浮上する一方で、トゥルーエクス・Jr.はピット作業ミスにより痛恨のペナルティ。順位を落としたものの、再スタート後、持ち前の速さを活かしてトップ10圏内へ復帰しました。
トップ3をキープし続けたハムリンは、170周目に首位浮上。トゥルーエクス・Jr.もトップ5に加わり、最後の争いに。
長い200周のレースも、ファイナルラップに入ろうかとしたところで、激しい首位争いバトルの末に多重クラッシュが発生。トゥルーエクス・Jr.を含む12台が巻き込まれ、レースは最後の2周“オーバータイム”で決されることに。
先頭で再スタートを切ったハムリンでしたが、たった1台のトヨタ・カムリでの孤軍奮闘ではポジションを守り切れず、それでも3位でチェッカーを受けました。
次戦第2戦は2月25日(日)、米国南東部ジョージア州ハンプトンのアトランタ・モーター・スピードウェイで行われます。
コメント
ドライバー デニー・ハムリン
「首位で最後の再スタートを切れただけに、勝てなかったのは確かに残念ですが、あの時点で勝てるかどうかはフィフティ・フィフティでした。どのラインで走るのがベストなのかは運でした。私は37号車(クリス・ブッシャー:シボレー)の後押しを得て、それは素晴らしかったのですが、別隊列の先行を許してしまいました」
「我々がいたのは勝てる隊列ではありませんでした。しかし、序盤周回遅れになりながらも、首位争いができるまでに戻してくれたチームを本当に誇りに思います」
