その後、マシンが周回を重ねるごとにライン上が乾いていくダンプなコンディションのなか、悠々と31周のクルージングを終えた王者アルドゥソが開幕戦に続くトップチェッカー。
シーズンカレンダーではオベーラ、ブエノスアイレス200km、最終戦コルドバに並ぶ“グランドスラム”4戦のうちの初戦を、見事な勝利で飾った。
開けた日曜、ドライコンディションへと変わったサーキットで日曜予選最速を記録したのは、前日のクオリファイレースで4位に入ったチャプルのC4ラウンジ。
そのフューチャーレースのスタートでも、危なげなくホールショットを奪ったシトロエンは、オープニングラップでフロントロウのトヨタ・カローラ、ロッシのアタックを凌ぐと、2周目以降レースは落ち着いた展開を見せていく。
その背後では、前日の雪辱を晴らすべくシボレーのカナピノが元王者の意地を見せるドライビングでウェルナーのプジョー408をかわして3番手に浮上。
その後、12周目には2番手ロッシのカローラに水圧低下の症状が発生。これで労せずしてカナピノが2番手に浮上。続く最後の表彰台スポットはルノー・スポール勢での争いとなり、レース全域を通じて前を走った開幕メインレース勝者リオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)を仕留めたアルドゥソが、選手権争いでも主導権を握る3位を確保した。
これで移籍後2戦目にして、チャプルが2017年からワークス参戦を開始したシトロエン・トタル・アルゼンティーナに勝利をプレゼント。ドライバーズランキングでも、アルドゥソ、ペーニャ、カナピノ、ウェルナーに続き、一気に5位まで浮上することとなった。
アルゼンチン、STC2000の2018年シーズン第3戦は、4月28〜29日の週末にメンドーサ州サンマルティンを舞台に開催される。




