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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.05.10 10:57
更新日: 2018.05.10 10:58

豪州SC:第5戦パースで19番手から怒涛の大逆転劇演じたDJRペンスキーが2連勝

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海外レース他 | 豪州SC:第5戦パースで19番手から怒涛の大逆転劇演じたDJRペンスキーが2連勝

 その間、19番グリッドからの発進となったマクローリンは、チームメイトのクルサードをターン5で仕留めるなどオープニングラップで16番手にまで這い上がると、ホームストレートではインサイドの芝生にマシンを落としながらティックフォードのリッチー・スタナウェイ(フォード・ファルコンFG-X)をパス。SC導入直前までには12番手に浮上した。

 その後、リスタートと同時に最初のピットウインドウを迎えた車列が一斉にピットへとなだれ込むと、何台かが作業待ちとなる大混乱のなかで7周目には5番手までポジションアップに成功。その後もQ2未走行で温存されていたフレッシュタイヤで強力なラップタイムペースを刻み、セカンドスティント終了の27周目には4番手にまで進出する。

 サードスティントに入るとマクローリンを含む大勢を占める3ストップ勢に対し、SVGやニッサン・モータースポーツのリック・ケリー(ニッサン・アルティマ)のように4ストップ戦略のマシンとが入り乱れ、トラック上でペースの大きく異なるマシンが混在する中、上位を走っていたモスタートがピットストップでの給油トラブルで大きく後退。

 この時点で首位に立っていたエレバス・モータースポーツのデビッド・レイノルズ(ホールデン・コモドアZB)に対し、60周目にショートストップを敢行したマクローリンが逆転での首位浮上に成功する。

「なぜ彼が前を走っているのか理解できなかった」と語ったレイノルズは、終盤に怒涛の追い上げで2秒前後にまで首位マクローリンとのギャップを縮めるも、残り2周でバックマーカーの処理を誤り、最終コーナーでブレーキロックアップからコースオフ。なんとかトラックに戻ったものの、そのままのポジションでフィニッシュとなった。

 タイヤデグラデーションの大きいバルバガロでの新記録となる19番グリッドからの大逆転劇で、マクローリンが4連勝となる今季5勝目をマーク。2位にレイノルズ。そして3位表彰台には、マクローリンをなぞるようなレース展開で25番グリッドからスタートし、72周目にニッサンのアンドレ・ハイムガートナー(ニッサン・アルティマ)、ファイナルラップ目前の82周目にジェームス・コートニー(ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド/ホールデン・コモドアZB)をパスしたオートバーン・ラウンズ・レーシングのクレイグ・ラウンズ(ホールデン・コモドアZB)が入っている。

 一方、ホールデンのファクトリーチームであるRBRAは、ファーストスティントで首位を走行したウインカップが6位。2016年王者のSVGが5位に終わっている。

 これでランキング2位に158ポイント差の大量リードを築いたマクローリンは、次戦5月18~20日にウイントン・モーターレースウェイで開催される第6戦のスーパースプリント戦に5連勝をかけて挑むこととなる。

R2のオープニング数周で「すべての判断がうまくいった」というマクローリンが怒涛のチャージを見せる
SC絡みとなった最初のピットストップでも、混乱を尻目にポジションをゲイン
第3戦で勝利を挙げているクレイグ・ラウンズも後方25番グリッドから会心のレース運びで3位表彰台を獲得
2位に入ったデビッド・レイノルズ(右)も「なぜ彼が前にいるのか、未だに理解できていない」と困惑


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