シーズン通例のローリングスタートではなく、今季2度目のスタンディングスタートでの勝負となった日曜決勝は、ポールから発進したカナピノが盤石のクラッチミートを決めて首位をキープ。1コーナーのアウトサイドからトヨタ・カローラのロッシが並びかけるものの、カナピノが絶妙なポジショニングでディフェンスラインをとり、これで実質的に勝負あり。

 オープニングラップで2台のマシンがコースオフを喫しセーフティカー(SC)が出動となるも、リスタートでカナピノの位置を奪おうとする2番手ロッシに対し、今度は3番手ペーニャのルノーが仕掛ける展開に。長らく続いたバトルの末に、1コーナーでインに飛び込んだフルーエンスGTがカローラのオーバーテイクに成功する。

 25周のレースも中盤を迎えたところで、タイヤ磨耗に苦しんでいたプジョースポール・アルゼンティーナのファビアン・シャナントゥオーニ(プジョー408)が、ピット作業を終えたところでマシンに異変が生じピット離脱が不可能となるアクシデントがあるも、上位勢は波乱なくそのままのポジションをキープ。

 カナピノは2番手ペーニャとの距離をマネージして、0.573秒のギャップを維持して2日連続のフィニッシュラインへ。その約10秒後方まで離されながらも、トヨタのロッシが3位に入り、表彰台メンバー不動の週末となった。

 このレースでも5位に終わった現王者のアルドゥソに対し、オベーラの週末で2勝を挙げたカナピノが133ポイントで首位に立ち、2位アルドゥソへのリードを21にまで広げることに成功。そのアルドゥソの24ポイント後方に、トヨタのロッシが迫っている。

 次戦STC2000の第8戦は、9月1~2日にアルゼンチン中部最大の都市、サンタフェの市街地コースを舞台に開催され、土曜のクオリファイレースはナイトレースでの開催が予定されている。

今季も優勝争いに絡む活躍を演じる、TOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナのマティアス・ロッシ
今季は未勝利と苦戦が続いているチーム・プジョー・トタル・アルゼンティーナ
現王者に代わって、週末の2レースともに表彰台を獲得したルノースポールのリオネル・ペーニャ
終盤で選手権ランキングが入れ代わり、次戦第8戦ではナイトレースも開催される

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